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2021年7月に、サステナビリティ・リスクマネジメント本部/サステナビリティ推進部を設立し本格的な
「サステナビリティ経営」を実践するための体制を整備しました。さらに、「理解・実践・定着」をキーワードとした3カ年のロードマップを策定し、サステナビリティに資する取り組みを展開してきました。
2023年度からは「社会・環境価値を創出する事業の拡大」、「企業内カーボンニュートラル推進」に向けた
施策・教育・体制を整備し具体的な取組を開始しています。

2021-2023年度 サステナビリティの方向

Phase 1

2021年度

サステナビリティ“理解”

Phase 1 の
アクション

Phase 2

2022年度

サステナビリティ“実践”

Phase 2 の
アクション

Phase 3

2023年度

サステナビリティ“定着”

2023年度 Phase 3 サステナビリティ“定着”のアクションプラン

2023年度は、サステナビリティ意識を浸透定着、更に発展させるために管理者をはじめ全従業員を対象に
知識・情報の習得を実践しました。
また、環境価値目標を達成するための課題を洗出し、課題ごとに推進体制を整備し具体的な活動を実践、
環境価値と真摯に向き合いました。

SDGs講演会

外部講師を招いて講演会「維持可能な社会の実現に向けた日立の取り組み」を実施しました。管理職を職制ごとに分け、各職制に合わせた
サブテーマを3種類設定しました。

  • 役員向けサブテーマ
    「経営者としての推進責任」
  • 事業部長・本部長職向けサブテーマ
    「創出する社会・環境価値とそのリスクを考える」
  • 部長・課長職向けサブテーマ
    「自部門業務をSDGs貢献に変える視点を学ぶ」

更に、講演会に参加できなかった人に向け「ビデオ研修」を実施し、
管理職全員が受講完了(約600名)SDGsの更なる理解を深めました。

京都大学 経営管理大学院 特命教授 増田 典生氏

株式会社日立製作所
サステナビリティ推進本部 主管
一般社団法人 ESG 情報開示研究会
共同代表理事
京都大学 経営管理大学院 特命教授
増田 典生氏

SDGs講演会風景
SDGs講演会風景

SDGs講演会風景
SDGs講演会風景

2030SDGsカードゲーム

SDGs浸透活動として2021年度から開催しているこの研修は、SDGsは
なぜ必要なのか、の「なぜ」の部分と、SDGsによりどのような可能性が生まれるのか、の「可能性」について、カードゲームを通して体感、
理解することを目的に開催しています。
23年度は上期に管理職全員が受講完了し、下期に対象を社員全員に拡大しました。2024年3月までに累計1,075名(開催112回)が参加しました。多数の参加者と波及効果により、一定の成果を上げました。

ゲームの様子
SDGsカードゲーム風景

カーボンニュートラル概要講座

当社教育専門部署では、カーボンニュートラル推進のため22年度に「カーボンニュートラル概要」講座を開設しました。
オンライン受講のみですが、23年度は25名が受講しました。
カーボンニュートラルとは何か、またその実現方法と関連する技術を習得します。
さらに日立システムズグループ関連事業の理解、今後の自社取り組みの方向性を学ぶ講座です。

受講者の感想:
EV充電器について、機器性能や稼働状況、設置に至る事業判断など細部まで知ることができました。
当社がどのようにカーボンニュートラル実現にむけて社会に貢献していくかイメージをつかむことができました。

LGBTQ研修

当社では全従業員の誰もが自分らしくありのままで働ける職場づくりに向けて21年度から研修を継続して実施しています。

2024年度 サステナビリティの方向

社会・環境価値を創出する事業の拡大

  • 製品・サービス使用時のCO2排出量削減に貢献するカーボンニュートラル関連商材開発、事業拡大により脱炭素社会の実現に貢献します。
  • 廃材削減、資源循環を意識した広域リサイクル導入で自然資本へのインパクト最小化をめざします。

社会価値を創出する企業活動の実践

  • 次世代を担う人財の育成を目的に、「中高生企業訪問受け入れ」を開始します。
  • 当社従業員の脱炭素につながる新しい暮らしを後押しするため、「デコ活」に参加し企業全体で
    活動します。

2024年度 環境価値の目標

当社は環境価値の数値目標を設定しサステナビリティに資する具体的な取り組みを開始しています。

マテリアリティ 数値目標と取り組み 企業活動を通じた事業所のCO2排出量 2012年度比 -50% 社有車のEV化推進 EV化率 10% 自然資本へのインパクト 最小化

当社のマテリアリティ

マテリアリティ 当社の関連する事業・活動 貢献するSDGs

環境

脱炭素と資源循環への貢献

  • カーボンニュートラル関連事業を通じてお客様の脱炭素活動に貢献する事業
  • 「日立システムズグループサイトEMS行動方針」に基づく活動
  • 社用車EV化、オフィスのCO2排出量削減による脱炭素に貢献する活動

7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに

11 住み続けられるまちづくりを

レジリエンス

社会インフラの維持と
迅速な回復に寄与

  • システムソリューションの提供を通じて、サプライチェーンの事故・自然災害・故障などから迅速な回復や社会インフラの維持に貢献し、人々の安心な暮らしを守る事業

9 産業と技術革新の基盤をつくろう

11 住み続けられるまちづくりを

安全安心

安全安心な街づくりに貢献

  • 建物、モビリティ、セキュリティ、コンタクトセンターなどのソリューション提供を通じて、安全安心な暮らしを支える都市づくりを担い、人々の快適で活動的な生活の実現に貢献する事業

9 産業と技術革新の基盤をつくろう

11 住み続けられるまちづくりを

幸せな生活

心身ともに健康で豊かな人生に貢献

  • 病院、介護施設などへのヘルスケア関連ソリューション提供を通じて、より多くの人々の健康で豊かな生活を支援する事業
  • 柔軟な働き方を通じて、当社従業員の健康や幸せを支援する活動

3 すべての人に健康と福祉を

8 働きがいも経済成長も

誠実な経営

企業倫理および人権尊重の徹底

  • 社会インフラを担う企業として、社会から信頼される高い倫理観をもって経営を行い、人権を尊重し、安全な職場環境を提供する活動
  • 誠実な経営を徹底するための仕組みを事業活動および意思決定の基準に反映し、従業員のみならず、協創パートナー、コミュニティとともにサプライチェーン全体で取り組む活動

8 働きがいも経済成長も

12 つくる責任つかう責任

ダイバーシティ、エクイティ
&インクルージョン(DEI)

すべての人が生き生きと活躍できる社会への貢献

  • 従業員を公平に扱い、それぞれの「違い」を認めることにより、すべての人が能力を最大限発揮できるように引き出す活動
  • バックグラウンド、年齢、性別、セクシャリティ、家族構成、障がい、人種、国籍、民族、宗教を問わずすべての人のための居場所をつくり、お互いを尊重し、あらゆる違いに価値を置くことを通じて、市場を深く理解し、より良いアイデアを生み、イノベーションを起こす活動

5 ジェンダー平等を実現しよう

8 働きがいも経済成長も

10 人や国の不平等をなくそう

Human*IT