IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。
パパ、今日は「通信速度の話」だったわね。
次世代携帯の速度が「どの程度じまんできるのか?」楽しみだわ!
そうだったね。
では、いきなり「次世代携帯の速度」を、他の通信メディアと比較してみよう。
表をみてごらん。
表1が今使っている携帯電話と次世代機との比較で、前回のおさらいのようなものだが、表2が、Iちゃんのリクエストの答で、他の通信メディアとの比較になるんだが、如何かな?
特に、表2を見たら実感が湧くと思うがね。
表1:現用機と次世代携帯との比較
第3世代携帯電話 (NTTドコモの例) | 第4世代携帯電話 | |
---|---|---|
開始時期 | 2001/10 | 2010年度 |
投資額(円) | 3兆円弱 | 1000〜2000億 |
通信速度 | 0.38M→3.6M (*1) | 100M(0.38の260倍) |
効果 | 1曲ごとの音楽配信 | アルバムごとの音楽配信 |
静止画や簡単な動画の送受信 | 高精細、長時間の動画の送受信(2時間の映画が3分以内) | |
長文、イラスト入りのメール | パソコン並みのメール |
これだけ見ても、凄いと思うでしょう。
でも表2を見ると、更に実感しますよ!
表2:主な高速通信サービスの速度
サービス | 第4最大通信速度(bps) | |
---|---|---|
無線 | 次世代PHS | 20M以上 |
現行無線LAN | 54M | |
次世代無線LAN(WiMAX) | 75M〜100M | |
次世代携帯電話 (第4世代機) |
100M | |
有線 | ADSL | 50M程度(下り) |
電力線通信 (PLC) (*2) |
80M | |
光ファイバー通信 | 100M〜1G |
どうですか?
実感できましたか?
横綱次世代携帯山
本当だー!横綱級ね。ビックリしたわ!
それで、表1のような「効果」が期待できるってことが、よく分かったわ。
聞きかじりだけど、今の日本の携帯電話は、国際的には標準ではないそうだけど、第4世代機はどうなのかしら?
いい質問だ。
ことし開催される「世界無線通信会議(WRC)」で、世界共通の周波数帯についての採択をした上で、通信規格を策定し、日本では2010年頃から商用サービスが始まる予定なんだね。
そしたら、「第4世代機」とIPの関係って?
いい質問が続くね。(笑い)
IPv6に対応していてね。無線LANやWiMAX、Bluuetooth(ブルートゥース)と連携し固定通信網と移動通信網をシームレスに利用(FMC)できるようになる点があるんだ。
2006年12月25日の実験でNTT DoCoMoは、何と約5Gbpsのパケット信号伝送に成功しているんだよ。
エーッ! 5Gですってー!凄いわね。
それはともかく、パパ、いっぱい「初耳用語」が出てきたわ!
(1)IPv6、(2)WiMAX、(3)Bluuetooth、(4)FMCと4つもよ!
折角、いい質問をするので誉めてあげたのにがっかりだね。
(3)Bluuetooth(ブルートゥース)と(4)のFMCの2つは、ちゃんと「勉強済み」だよ!(注1)
ノートを遡ってみてご覧!
(ノートをめくる)あーっ!本当だ、ゴメンナサイ!
じゃあ、勉強していない(2)の「WiMAX」と(3)の「Bluuetooth(ブルートゥース)」について、次回以降教えてよ!
ハハハハ、なかなか素直に謝ったね。
では、次回は(2)の「WiMAX」、次々回は、(3)の「Bluuetooth(ブルートゥース)」にしよう。FMCにも関係あるし、面白い話になるよ。
そう、期待しているわ。今日はどうもありがとう。