IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。
梅雨って鬱陶しいわね。
でも、今日の「FMCの話」には期待しているの。早く聞かせて!
いやに慌てるね。
FMCはね「Fixed Mobile Convergence」の略なんだが日本語に訳せるかな?
わかるわよ。「Fixed(フィックスド)」は「固定」、「Mobile(モバイル)」は「携帯電話」ってとこだし、「Convergence(コンバージェンス)」は「集約」だから、「固定電話と携帯電話を集約すること」なのかな?
ほほーっ!凄いね、その通り!我が娘だけのことはあるな・・。
感心していないで、中味を説明してよ。
では、下図をみてごらん。
(図)FMCのイメージ
つまりね、Iちゃんの持っている携帯電話は、家に帰っても携帯電話のままで高い通話料を払うだろう。FMCならね、帰ってきたら自宅のアンテナ(基地局)につながって、その先は「固定電話」になるんだよ。安くて機能の豊富な固定電話として使えるからユーザーには嬉しいサービスだね。
凄い、凄いっ!じゃあ今の固定電話機は要らなくなるわね。
真面目に整理すると「FMCは、1台の端末で固定と移動(携帯)の回線をシームレスに自動選択して、通信手段や場所を意識せずに通信できるサービスのこと」となるね。
そして、「固定電話のトラヒック減少をカバーするため、世界各国で固定電話事業者等がプロジェクトを進行させている」んだね。英国BT(ブリティッシュテレコム)は既に「BT Fusion」という名前のサービスを始めているよ。
あら、日本はやっていないの?
わが国でも、ビッグキャリア(KDDI,NTT,ソフトバンク、NTTグループ等々)がプロジェクトの進行を始めたね。
数年したら、FMCは主役に踊り出るだろうね。
そうなんだ。全然知らなかった。
もっと真面目に「そのしかけ」を説明するとね。
「単距離無線技術のBluetooth(ブルートゥース)*1を内蔵した携帯電話機を使って、屋外では携帯電話として、宅内では固定網につないだ基地局とBluetoothで無線通信し、コードレス電話として使える。携帯電話を使っても、自宅では固定網を経由するため、通話料は安くなる。従来の固定電話機は使わなくなる家庭も多くなる。」といったところかな。
とてもよくわかったわ。
今日は物凄く賢くなったような気がする。有難う。
そうだ、次回はね「SKYPE(スカイプ)」の話をして!
おやおや、最近は自分でテーマを探してくるね。分かったよ。