私たち日立システムズフィールドサービスは、事業ブランドとしてHuman*ITを掲げ、「多彩な人財と、先進の情報技術を組み合わせた独自のサービスによって、新たな価値を創造していく」ことを追求してきました。近年、当社の事業活動における価値創造のベクトルは経済的課題と社会課題の解決にあり、日立製作所(以下、日立)日立システムズとともにSDGsの目標達成に貢献するさまざまなビジネスを展開しています。
日立は日々の社会におけるさまざまな課題を明らかにし、またこれに取り組むことで、人々のQuality of Lifeの向上をめざしています。この取り組みの中で、ヘルスケアは社会を支える必要不可欠なインフラと位置づけられます。私たちは、世界のすべての人がスマートユニバーサルケアを享受できるような次世代システムを創出し、ヘルスケア分野において大きな変化を起こしていくことが必要だと考えています。この実現には、ヘルスケアにおける社会イノベーションとデジタル化が鍵となります。デジタル技術、IoT、高度な解析技術の融合は、費用対効果の高い次世代ヘルスケアを支える医療イノベーションをもたらすことができます。
水は人々の社会生活に欠かせないものであり、送配水・水処理・水管理などが重要な役割を果たしています。日立は、上下水道事業体をはじめとして官民と協力して持続可能な水インフラを開発することで、効率的な水運用および水資源の適切な利用を実現し、すべての人々が安全・安心な水にアクセスできるように努めます。
日立は長年にわたり、水インフラ事業に取り組んでいます。幅広い実績と最新の技術を用い、水処理施設の監視制御や運転管理などを担うOTと、IoTや解析技術を用いた広域水運用などに代表されるITの両システムを融合して、浄水場、下水処理場および水の再利用設備といった重要インフラ施設を含めた、水環境トータルソリューションを提案します。
世界の国や地域が、それぞれ異なる水問題を抱えている中、日立は、地域のニーズに合わせたソリューションの設計、提供、および有効性の監視を実施していきます。日立の統合システムは、リアルタイムデータを水運用や水処理制御の効率化や最適化などに用いることで、さまざまな課題の解決に貢献していきます。当社でも、この分野での事業を通じた貢献のあり方について議論を重ねています。
日立は、再生可能エネルギーを安定的かつ効率的に供給することが、より豊かで持続可能な未来をつくる上で重要なことの一つであると考えます。私たちは、エネルギー供給と地球温暖化対策のために、エネルギーバリューチェーンにおけるすべてのお客さまとの協創によるソリューション提案が有効だと考えています。
目標9の達成に向けては、さまざまな産業分野においてかつてないスピードでデジタライゼーションの進展がみられ、全世界にポジティブな影響を与えています。IoT(Internet of Things)、ビッグデータ、AI(人工知能)を活用して、産業界はさらに効率性を高め、持続可能なものへと変貌を遂げつつあります。日立は、OTとITの融合により、End to Endのバリューチェーン全体の情報を見える化・共有し、設計から調達・製造・流通・販売・物流・保守に至るまで、これまでの個別最適化ではなく全体最適化を実現します。
当社でも、お客さまとの協創を基本にしたイノベーション事例が生み出されています。例えば、自治体・公益企業向けのマンホールの保全・防犯対策ソリューションは3社と共同開発したものです。また、自治体向けに災害発生時における初動を支援するキットを開発・販売するなど、とくに社会インフラの有効活用やその発展に貢献しています。
私たちは、快適なまちづくりを進めることで、そこに住み、働く人々にとって理想的な環境を提供することをめざしています。日立は、スマートシティ・イニシアティブを通じて、都市化がもたらすさまざまな課題の緩和、コスト削減、資源依存の軽減を支援していきます。こうした取り組みは経済面や環境面でのメリットにとどまらず、人や社会の安全性や快適性を高めたり、ストレスを軽減したり、余暇をより有意義に過ごせたりするようになるなど、社会面においても大きな効果をもたらします。
こうした中、私たちは、すべての都市の発展にとって、交通システムが大変重要な役割を担うものと考えています。交通システムの革新、コネクティビティの改善により、人々の生活をより豊かにできるものと考えており、その実現に向け、私たちはお客さまやパートナーとの協創を推進していきます。