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株式会社 日立システムズフィールドサービス株式会社 日立システムズフィールドサービス

中小企業が挑む「脱炭素」
温室効果ガス(GHG)排出量の見える化で企業価値向上へ

中小企業が挑む「脱炭素」。温室効果ガス(GHG)排出量の見える化で企業価値向上へ

株式会社清水製作所様

金属加工業
  • GHG算定
  • SBT認定取得支援

脱炭素経営が必要なのはわかっていても
「何から始めればよいか」分からない

「当社では、かねてより環境課題への取り組み意識を持っていました。」(株)清水製作所 専務取締役の清水さんは語る。18年前、京都議定書を契機にスタートした中小企業向けの環境マネジメントシステム・KES (Kyoto Environmental Management System Standard) をいち早く取り入れ、環境への取り組みを社内に定着させてきた同社では、近年の「脱炭素経営」への潮流に着目し、新たな挑戦として今後の取り組み方を模索していたという。

「でも、何から始めたらよいか分からない、というのが本音でした。」目に見えないGHGの排出を削減すると言っても、どこから削減したら良いのか、そもそも自社がどれだけ排出しているのか見当もつかなかった。そんな中、長年にわたり取り引きをしていた日立システムズフィールドサービスで、折よくGHG算定のサービスを開始すると知り、脱炭素経営への糸口を見つけたのが、今回のGHG算定プロジェクト開始のきっかけだった。

株式会社清水製作所 清水専務 株式会社清水製作所 清水専務

サステナブル経営のために、
中小企業も脱炭素に取り組むべき

巨大なレーザー加工機で鉄板を切断 巨大なレーザー加工機で鉄板を切断
株式会社清水製作所 野澤執行役員 株式会社清水製作所 野澤執行役員

(株)清水製作所様は、埼玉県吉川市に自社工場を構える金属加工業の会社。鉄やステンレスなどの材料を加工し、データセンターのサーバーを設置するラックや架台、監視カメラの設置部材など、多様な製品を長年にわたり受注生産で作り続けている。その品質には取り引き先から信頼が寄せられ、継続して引き合いをいただいている。

「企業規模の大小関係なく、脱炭素には取り組むべきであると考えています。サプライチェーンの中で、私たちも責任の一端を担っているのですから。」と語るのは執行役員の野澤さん。大手企業からも信頼の厚い製品の品質を支えるのは、環境意識の高さなど、先を見据えた経営姿勢だ。

切断した鉄板を職人の手で丁寧に加工する 切断した鉄板を職人の手で丁寧に加工する

GHGの算定に向けて
「知る」「測る」「減らす」
の3ステップで伴走

脱炭素経営への新たな挑戦をスタートするにあたり、日立システムズフィールドサービスからは「知る」「測る」「減らす」というシンプルなステップが示された。まずは3カ月間、「知る」から「測る」までをスコープとして取り組むこととなった。
最初に、そもそも脱炭素になぜ取り組むのか、自社にどんなメリットがあるのかを理解する(知る)。次に、自社のGHG排出量の算定に向けてどんなデータが必要なのかを具体的に示して、データ収集を行うことで具現化していく(測る)。

「実は当社でもGHG算定サービスは始まったばかりでしたので、(株)清水製作所様とは二人三脚で取り組ませていただいたというのが実感です。」(日立システムズフィールドサービス 懸川)全6回・月2回の会議を軸に、徹底的な議論が重ねられた。

3カ月間、月2回のミーティングでプロジェクトを推進 3カ月間、月2回のミーティングでプロジェクトを推進

GHG排出量の見える化を実現、
何から取り組むべきかが明確に

株式会社清水製作所 中山様 株式会社清水製作所 中山様

清水専務、野澤執行役員、経理の中山さんの3名がプロジェクトの中心を担った。「KESを通じて、社内におけるデータ取得が定着していたことが役立ちました。活用できたのは、ガソリンの使用量や電力量などのデータなどです。さらに今回は、例えば事務用品について、宅配便の伝票をもとに発送元からの配送距離や重さでCO2排出量を算出するなど、徹底的なデータ収集を行いました。」と中山さんは振り返る。

3カ月間の集中的な取り組みの結果、(株)清水製作所様におけるGHG排出量の多くを「高圧電力」が占めていることが判明。ステップ3の「減らす」に向けて、高圧電力使用時の生産効率アップや、省エネ設備対応化など、取り組むべき方向性が明確になった。「大型の設備投資はすぐにはできませんが、いずれ検討しなければならないものですので、その選定基準として今回の結果を重視していきたいと考えています。」と清水専務。長期的な経営の指針にもなると考えている。

「減らす」に向けて
SBT認定取得を実施。
社員に周知し、社風にも好影響

でんきクロックで最大需要電力を管理 でんきクロックで最大需要電力を管理

さらに、今回の取り組みの結果を受けて、(株)清水製作所様では中小企業版SBT(Science Based
Targets)認定の取得を決めた。GHGプロトコルに準拠した目標への認定を受けることで、SBTiのウェブサイト上で企業名が公表される。こうした第三者による評価は、取り引き先や金融機関などの信頼性向上に寄与する。
※ SBTiとは2015年のパリ協定をきっかけに設置された国際イニシアチブで、正式名称は「Science Based Targets initiative」です。

そして脱炭素チャレンジの効果は、社外だけにとどまらなかった。清水専務は3カ月間にわたる取り組みを、社内の「勉強会」を通じて、全社員に周知することにした。先進的な取り組みによって脱炭素に貢献する自社の事業姿勢に対して、社員の反応も上々だという。

(株)清水製作所様の高い意識の背景には、「持続的な事業の成長に向けて企業ブランド価値を高めるために、環境への取り組みは欠かせない。」という社長の強い思いがあったという。「最初はハードルが高いと感じても、長い目で見れば必ず必要なこと。それなら、いち早く一歩を踏み出すことで、得られるものは確実に大きくなると思います。」と、清水専務は力強く語ってくれた。

日立システムズフィールドサービス

(中央)株式会社清水製作所 専務取締役 清水太郎様(中央左)株式会社清水製作所 執行役員 野澤辰秋様(中央右)株式会社清水製作所 経理部主任 中山峰彦様(左)日立システムズフィールドサービス営業担当 平野輝彦(右)日立システムズフィールドサービス GX事業推進プロジェクト 懸川真樹

二人三脚で取り組んだ今回のGHG算定プロジェクトを通じて、学ばせていただいたことも多く、(株)清水製作所様には深く感謝しております。今後も脱炭素経営に寄与し、お客さまにご満足いただけるよう、サービスの質をさらに磨いていきたいと思います。

日立システムズフィールドサービス
営業担当 平野

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