IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。
今日は「光ファイバケーブル」の話です。
パパ。今日は「光ケーブル」について、教えてくれるんだったよね。
そうだ。正確には「光ファイバケーブル」と言うんだが、「光ケーブル」でもいいよ。
私はいま、ADSL12Mに入って結構満足して使っているって、前回話したけど、後輩のAちゃん(40M使用)より、生意気なのがいたのよ。
Y君なんだけど「俺は“Bフレッツ”なんだ。光だよ!」って威張ってるの!
そんなに威張るほど凄いの?
そう。「究極のケーブル」といわれていて、いま、世界中が「FTTH(Fiber To The Home=光ケーブルを家庭まで敷設すること)」が進んでいるんだね。そのペースは、わが国が1番早いといってもいいね。
その凄い特長は、図のように4つある。大きな欠点も1つある(電気が送れない)が、それを補って余りあるから、世界中で使われるんだよ。
(図)光ファイバケーブルのメリット・デメリット
図(1)細くて軽い髪の毛程度なのに、図(3)のようにメタリックケーブルの16000倍以上の能力はあるし、図(2)の「材料はガラスを作る珪素」で、無尽蔵にあるから、資源の少ないわが国にはありがたいね。そして図(4)の品質だ。高速で高品質の通信ができるからね。
でも、大きな欠点があるんでしょ。
そうだ。「送電線」には使えないし、通信でも「電気」を送れないのは大きな欠点だが、 色々な方法で対応しているんだよ。
「光」って言うけど、どんな光なの?
いい質問だ。「レーザー光線」だよ。
えーっ!「レーザー光線」は「直進」するんでしょ。
じゃあ、光ケーブルって曲げられないの?
今日は鋭いね。大丈夫。光ケーブルの中の光は、ガラス管の中を反射しながら、20kmも無中継で伝送できるんだよ。だから、通信ケーブルに使えるんだね。
そんな「凄いケーブル」って、誰の発明なの?
いやいや、そうした素朴な質問が1番答えられないものだが調べておいたからね。
理論はともかく、ケーブルそのものは「1970年に、米国のコーニンググラス社のマウラー、カプロンとチックの3人の研究者が、当時としては驚異的な損失(1kmあたり20dB)のものを発明したんだ。
パパも凄いよ。即答だもんね。
ところで、その「FTTH」には、どんな魅力があって、日本ではいつ完成するの?
参るね。質問が多いよ。
まず、魅力だが(図2)を見て欲しい。なぜ、FTTHになるかわかるだろう。
わが国ではね、ADSLが全盛だが、2008年頃には「ADSLとFTTHの逆転」があるとも言われているんだ。それからはドンドンFTTHに向かうだろう。
(図2)FTTHの魅力
ありがとう。
そうだ。この次はね、この「光ファイバー」を使った「光・IP電話」が登場したので、その話をしてあげよう。