IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。
今日は「ADSL」の話です。
パパ。今日は「ADSL」について、教えてくれる約束でしたね。
そうだ。
私はいま、12Mに入って結構満足して使っているけど、後輩のAちゃんは、生意気に40Mにしたんですって・・。
そうかね。ADSLは「速度の競争」をしてきたけど、もうそろそろ限界だね。
原理的に50M位しかいかないから、これからは「到達距離の競争」になるとも言われているんだよ。
えーっ。それ、何のこと?
Iちゃんの12Mも実際(実効速度)は、数Mしか出ていないんだよ。
ADSLは、電話局との距離が遠くなると速度が落ちるんだね。
そうなんだ。でも、ADSLって、もともとどんな仕掛けなの?
まず、その意味だが、図にもあるようにAは「Asymmetry(非対称)」と言う意味で、DSLは「Digital Subscriber Line(デジタル加入者線)という意味でね。
なぜ「非対称」と言うかは、Iちゃんの顔と同じさ。フッフッフ(ふくみ笑い)
ADSLの説明
笑ってないで、教えてよ。
人間の顔は、誰でも左右非対称なんだよ。同じって人はいないそうだ。
ADSLの非対称は「上りはメチャ遅い、下りはメチャ早い“非対称”なんだね。
つまり、早く、インターネットを見たいという素朴な要求から、アメリカで生まれた技術なんだよ。
なぜ、こんなに普及したかといえば、今の電話線(メタリックケーブル)がそのまま使えて、既存の設備や機能に何の影響も与えないという特長があるからなんだ。
分かってきたわ。でも、それとIP電話とどんな関係があるの?
ADSL加入者の70%近くは「IP電話」に加入するんだね。
ADSLとIP電話は、世界的に見ても、日本と韓国が普及著しいんだよ。言い出しっぺのアメリカは国土が広すぎるせいか、トーンダウンしているようだね。
なるほど、なるほど。でも、ちょっと待って!
K君は光(Bフレッツ)を使っているって言ってたわ。光とADSLとどちらがいいのかな?
よし、よし。どんどん知りたがるのはいいことだ。
でも、光ケーブルの話は、次回にしよう。
その代わり、(蛇足だが)ADSLの他にいろいろあることを教えておこう。
総称して「xDSL」って言うんだ。それには、HDSL(ハイスピード),SSDL(上下 同じ速度)、VDSL(下りが最も速い。インターネットマンションなどに使用)などがあるんだ。
これを知っていると、ちょっとした「通」だからね。
よく分かったわ。! どうも有難う!!