IPよもやま話
IちゃんとP(パパ)小野田君の会話が続きます。
パパ、先日「災害と電話について」、いろいろリクエストしたけど、何を話してくれますか?
図1 エリアメール
そうだね。
前回、リクエストがあった「エリアメール」の話をしよう。
NHKが、23年7月24日に放送し、私もあちこちから質問を受けたんだが、最近俄かに始まったサービスではないんだよ。
えーっ。
新サービスだと思ったわ!
NTTドコモは、2007年12月10日にサービス開始、同年12月21日からサービスを拡充しているんだよ。勿論、KDDI(au)もソフトバンクも提供しているがね。(注1)
じゃあ、なぜ、NHKが今頃放送したの?
災害に対する意識が求められているので、一種の周知活動と思えばいいだろう。
お二人は、このサービスを知っていたかい?
不勉強でした。私としたことが知りませんでした。
私もです。
駄目だね。
愛ちゃんは、携帯を新しくしたばかりだろう?
メールの「設定」のところをよく見なさい。
“緊急速報「エリアメール」設定”というのがある筈だよ。
本当?
ちょっと見てみるね。
あーっ、本当。あるある。(笑)
先ごろの大震災直後は、頻繁に携帯電話に「緊急地震速報」がきて驚きましたが、それとは違うんですか?
うん、うん。いい質問だ。
緊急地震速報は、気象庁が配信するが、エリアメールは地方公共団体が発信する災害・避難情報などなんだ。その情報をメールとして受信することができる携帯電話向けサービスなんだね。
両社の携帯電話への表示例を図2に示したので、見て下さい。
スマートフォンについても一部対象になっているよ。
図2 緊急地震速報との表示の違い
そうなんだ。よく分かったわ。
エリアメールについて、補足すると、具体的なポイントが4つあるんだ。(図3)
といったところだ。
図3 サービスのポイント
携帯3社とPHS1社の全部がサービス提供しているの?
いや、まだ出揃ってはいないんだ。
ドコモが先行・充実していて、KDDIとソフトバンクは追随した形だね。
PHSのウィルコムはまだだ。ただし、方法はある。(注3)
どんな仕組みになっているんですか?
ドコモの例を図4に示したよ。
図4 緊急速報「エリアメール」のしくみ(ドコモの例)
出典:NTTドコモPR資料
エリアメールが着たからと言って、慌て手は駄目だよ。
落ち着いて行動してください。
はい、わかりました。
次回は、何のお話をしてくれますか?
そうだね。
いまは、「災害の話」がタイムリーなので、各社の「災害対策の改善策」を調べておこう。
よろしくお願いします。