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IちゃんとP(パパ)小野田君の会話が続きます。

イラスト

小野田君

お父さん、今日は「フレッツ光ネクストの法人用大容量サービス」についてでした。
私が、概要を勉強してきて、その補足をお父さんにして頂くことになっていましたので、予習してきました。

Pパパ

そうだったね。
では、その予習の成果を発表してくれないか。

小野田君

図1 フレッツ光ネクスト
フレッツ光ネクスト

NGNの「フレッツ 光ネクスト」を利用した大規模事業所向け光IP電話サービスの「ひかり電話オフィスA(エース)」が、今年(平成22年)の3月30日(火)からサービス開始になっていました。
私のアンテナが少し低かったです。反省します。

Pパパ

そうだよ。この後続々と新サービスが提供されているよ。これが終わったら、どんどん宿題を出すことにするから覚悟するんだな。(笑)では、とりあえず説明しなさい。

Iちゃん

わぁー、パパ、厳しいな!

Pパパ

そうさ、これからの営業マンは、アンテナを高くして他人より早く情報を入手することが必要だからね。

小野田君

説明します。
これは、従来の「ひかり電話」、「ひかり電話オフィスタイプ」に加え、新たに大規模事業所向け光IP電話サービス「ひかり電話オフィスA(エース)」(以下、本サービス)のことで、受付は3月24日からでした。
本サービスは、1契約で最大100チャネル(加入電話100回線分)、300番号まで対応し、また同一契約者の事業所間音声通話を無料とするとともに、「ボイスワープ」、「ナンバー・ディスプレイ」等のサービスを標準機能としてご利用いただけるなど、これまで以上に光IP電話ラインアップの充実を図っているんですね。

Pパパ

そうだね。
いままでのチャネル数はどの程度だったのかね?

小野田君

今までの「フレッツ光ネクストに対応する企業向けIP電話」は、最大8チャンネルまでのひかり電話オフィスタイプまでしか無かったんです。

Pパパ

メリットは何かな?

小野田君

図2 ひかり電話オフィスA(エース)の特長!
ひかり電話オフィスA(エース)の特長!

メリットは5つあります。(図2)
それぞれを簡単に説明します。
(1)は最大で100チャネル(加入電話100回線分)、300番号に対応
→本サービスの基本契約(月額1,155円〔税込〕)は1チャネル1番号ですが、付加サービスである「複数チャネル」(月額で1,050円/チャネル〔税込〕)「追加番号」(月額105円/番号〔税込〕)を組み合わせることにより、表1のとおり、最大で100チャネル300番号(「フレッツ 光ネクスト ビジネスタイプ」の場合)の利用が可能となります。

表1 ひかり電話オフィスA(エース)の内容

表1 ひかり電話オフィスA(エース)の内容
光電話品目 対応する光ネクストサービス チャネル数 その他
ひかり電話
(オフィスエースA)
ビジネスタイプ 最大100 最大300
ファミリー・ハイスピードタイプ、ファミリータイプ 最大32
マンション・ハイスピードタイプ、マンションタイプ 最大8

小野田君

(2)は、「事業所間(同一契約者グループ)の音声通話料が無料」になります。

Iちゃん

えー!それって凄いじゃない?
以前勉強したんだけど、「企業が"専用線ネットワーク"を作るのは、一般的に社内通話が40%以上あるので、コストメリットがでるため」と聞いています。
この「フレッツ光オフィスA(エース)」なら、凄いコストメリットが出るんじゃないの?

小野田君

そうなんだよ。
あるメーカーは、IP−PBXのカタログに「通話料を65%も節減できる」と強調しているくらいなんだよ。

Iちゃん

でも、それって、そのメーカーのPBXだからじゃなくて、この外線を使えばどのメーカーのIP−PBXでも、「従来の加入電話より65%節減ができる」ってことでしょう?

Pパパ

そうそう、その通りだよ。
小野田君、続きを説明してくれないか。

小野田君

はい。
(3)は、さまざまな機能を標準で提供される。
→「ボイスワープ」、「ナンバー・ディスプレイ」*1、「ナンバー・リクエスト」、「迷惑電話おことわりサービス」を、追加の利用料金等を支払わなくても、標準機能として利用できることです。

Pパパ

うんうん。
これは1つのメリットだね。
ボイスワープ*2が追加料金不要なのも魅力だね。

小野田君

次に(4)ですが、「選べる通話料金プラン」です。
このサービスから、加入電話、「INSネット」、「ひかり電話」、他社固定電話等への音声通話料については、表2の2プランがあります。利用する契約回線毎に、利用状況に合わせて通話料金プランを選ぶことができます。

表2 選べる料金プラン

表2 選べる料金プラン
通話料金プラン 県内の音声通話 県間の音声通話
プラン1 3分6円(税込み6.3円) 3分10円(税込み10.5円)
プラン2 3分8円(税込み8.4円)

小野田君

続けて(5)は、「高音質電話、テレビ電話を標準で提供」です。
NGNならではの、よりクリアな音声(7kHzまで)の高音質電話*3や、広帯域のテレビ電話*4を、標準機能として利用することができるんですね。

Iちゃん

内容は分かったけれど、一番のメリットは何かしら?

小野田君

私の認識は

  1. PBXなどに収容する範囲が拡大したこと
  2. 将来必ずNGNになるので、いまから収容しておいた方がいいこと
  3. 通話料金が従来の加入電話より、もの凄く安価なこと(Bフレッツとは同等)

ですね。
特に、コストメリットが大きいと思います。

Pパパ

そうだね。しかし、コストメリットがどのくらいあるか具体的に説明できるかな?

小野田君

はい。O社のIP-PBXのカタログからの引用ですが、「外線50本(ch)のPBXで外線通話料を比較すると、約65%削減できる」と言うメリットがあります。(図3)

図3 フレッツ光ネクストの経費削減メリット
フレッツ光ネクストの経費削減メリット

Pパパ

NTTの通話料金が、いままでの加入電話と比べて、ひかり電話のコストメリットが同くらいあるのか、説明できるかな?

小野田君

すみません。調査不足でした。

Pパパ

一番のメリットと思っていることを調べないとは、駄目な営業マンだね。
私が、資料を持ってきたから渡すよ。参考にしてくれ給え。(表3)
加入電話、INSネット、ひかり電話への通話料は全国一律どこへでも8.4円(税込み/3分)で、県外通話もケータイへもコストメリットが大きいことが分かるだろう。

表3 ひかり電話のコストメリット
ひかり電話のコストメリット

※1
市内通話・県内への市外通話についてはNTT東日本を、県外通話についてはNTTコミュニケーションズをご利用されているお客さまが、平日午前8時〜午後7時の間に通話する場合。市内・県内市外・県外通話は3分、携帯・国際通話は60秒通話した場合の料金です。通話料は、通話時間が短い場合や割引サービスの加入状況等によって異なる場合があります。国際通話料については消費税はかかりません。
※2
「テレビ電話」の通話料および「データコネクト」の通信料については料金が異なります。
※3
加入電話から県内市外(NTT東日本、60kmを超える通話)へかけた場合との比較です。
※4
加入電話から県外(NTTコミュニケーションズ、100kmを超える通話)へかけた場合との比較です。
※5
加入電話から「0036」をつけずに携帯電話(NTTドコモ)へかけた場合との比較です。
※6
加入電話から海外(NTTコミュニケーションズ)へかけた場合との比較です。

小野田君

有難うございます。
私が調べておくべきでした。
反省します。(笑)

Pパパ

では、反省ついでに、次回は「データコネクト」について調べてきなさい。

小野田君

分かりました。

*1
「ナンバー・ディスプレイ」の利用には、「ナンバー・ディスプレイ」に対応した電話機等の設置・設定が必要。
*2
ボイスワープ:かかってきた電話をあらかじめ設定しておいた電話番号に転送するサービスのこと。
*3
高音質電話:このコラム(IPよもやま話51回と57回)で解説済み。NGN利用で100Hz〜7KHzの高音質IP電話機のこと。
*4
広帯域のテレビ電話:ひかり電話および法人向けひかり電話契約者間およびNTTドコモのFOMA契約者との間でテレビ電話ができる機能で、フレッツ光ネクストの契約者同士なら、高品質で滑らかな映像のテレビ電話ができる。

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