IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。
今日は「インターネットFAX」の話です。
パパ。今日は「インターネットFAXの話」をしてくれる約束だったよね。
そうだ。
そんなFAX見たこと無いわ。
ハッハッハッハ!インターネットで電話ができることばかり注目しているが、インターネットでFAX通信ができるんだよ。
えーっ!イメージが湧かないわ。
では説明しよう。FAXとインターネットを融合させ、経済的・効率的システムネットワークを実現するのが「インターネットFAXシステム」なんだ。
そんな説明では分からないわ。もっと分かりやすく説明してよ。
聞く方が威張っているね。正確に言えば、この用語は2つの意味に使われている。
1つは、“システム(しかけ)”のことで、2つ目は“製品としてのインターネットFAX”だ。その“しかけ”の方から説明しよう。いまIちゃんが使っているG3FAXは、NTTなどの公衆電話網を使うが、インターネットFAXは、FAX通信の中継網にInternetを利用するんだ。そのイメージを図1で示そう。インターネットFAXユーザーがパソコンの絵になっていることが分かるね。パソコンとの連携によって、e-Mailやその他のアプリケーションと連携したFAXの送受信が可能になるんだよ。FAXは紙で受信するが、パソコンでデータとして受信するんだね。手書き書類や地図などをそのままe-Mailとして送信できる。早い話が、新たに機器を買う必要はないんだよ。既設の環境で、個人でも会社でもできるんだ。
図1 システムイメージ(NTTコムの“IFAX”の例)
分かったわ。それで、もう1つの「製品としての“インターネットFAX”」って何のこと?
パソコンのようなキーボードも備え、LANに接続できて「G3FAX機能」もある製品を「インターネットFAX」として販売しているメーカーもあるね。それが、図1の(注)に示した部分だ。
わぁーっ!インターネットFAXって優れものね。特長を整理してくれませんか。
そうだね。その特長をあげると
1. LAN上のパソコンにデータとして受信できる
2. インターネット利用なのでFAX通信費の大幅な削減ができる
→DMにかかる輸送費や人件費を大幅に削減可能
→複数(1000程度)へ1回の操作で「一斉送信(同報)」が可能
3. 受信時に紙もトナーも不要(図2)
4. 手書き書類や地図などをそのままe-Mailとして送信できる
5. 標準勧告が固まっているので、準拠している製品相互なら交信可能(マルチベンダ)ってとこかな
とてもよく分かったわ。でも、どうしたら使えるの?
NTTコム(図1)とか、インターネットFAXサービスを提供している「事業者」と契約すればOKさ。いろいろあるからよく調べてね。
わかりましたっ!
次回は、私、聞きたいことがあるの。IP電話は“ブロードバンド時代の電話”とか言われるけど、「ブロードバンド」って本当の意味が分からないの。教えて下さい。