IPよもやま話
IちゃんとP(パパ)小野田君の会話が続きます。
パパ、この前の勉強会で「NGNの高音質電話」について教えてくれたわよね。(注1)
うんうん。それが?
この前は「テレビ電話」の話だったけれど、単独電話機でも「高音質電話機」がNTT東西から出ているって雑誌で見たの。
今日は、そのことを教えてくれないかな。
それなら、私が少し説明できます。
丁度勉強中で資料も少し持っているのです。
Iちゃん。この高音質電話機はね、図1のようにNGN加入者でこの電話機を使っている人同士が7KHzまでの高温質な電話ができるものなんだ。
図1 高音質電話
あら、ちょっと見直したわね。(笑)
たまたま写真も持っています。(図2)
名前は、「ひかりクリアフォンHQ−100」って言うんです。
平成21年2月13日にNTT東西から発売されています。
図2 光クリアフォンHQ−100
えーっ、そんな前から?
そうなんだが、NGNはスロースタートで普及もスローペースなので、この電話機はまだあまり普及していないんだね。
その理由は、いくつか挙げられるんだ。
この点が改善されると更に普及するとも言えるね。
でも、NGNのメリットを活用できるんじゃないの?
そうだね。
国内で初の「WB7(ワイドバンドセブン)」(注2)に適合した個人向けIP電話機(2009年2月13日現在)だし、従来の電話機で使用している周波数帯(300Hz〜3.4kHz)よりも広帯域(100Hz〜7kHz)での音声通話ができるため、クリアで聞き取りやすい音声で会話を楽しめる、のが特徴だ。(図3)
図3 電話機と周波数帯
私が、具体的な特長を調べてきました。
小野田君、それを説明してくれる?
3つあるんですね。
表1に整理してありますので、お渡しします。
表1 ひかりクリアフォン「HQ−100」の特長
項 | 機能名 | 内容 |
---|---|---|
1 | クリアな音声を実現する広帯域通話機能 |
|
2 | 広帯域通話機能を更に活かす機能 |
|
3 | コミュニケーションツールとしての基本機能 |
|
この中の、1項に「擬似広帯域通話機能」は、特徴的だと思います。
お父さんから、「相手が、高音質電話機でないとこの効果がない」と言われましたが、相手が従来の電話機や「Bフレッツ」および「フレッツ・光プレミアム」(NTT西日本)を利用した「ひかり電話」、携帯電話の場合でも、この商品に備わった擬似広帯域通話機能によって、高音の帯域を広げた300Hz〜約6kHzの擬似広帯域音声で通話(着信を聞ける)できるんです。(図4)
図4 擬似高音質通話機能
そうかあ。
特長があるけれど、NGN加入者の増加と「鳥玉」の関係にあるのね。
でも、お陰で大体理解できました。
有難う。
でも、この電話機を使いたい場合はどうしたらいいの?
ひかり電話の利用には、「フレッツ光 ネクストの契約が必要ですね。これには、別途契約料、工事費、月額利用料がかかります。
また、この電話機の利用には、ひかり電話の付加サービス「高音質電話」の申し込みが必要です。
これは、初期費用、月額利用料とも無料です。
ありがとう。小野田君良く説明できました。
いいとも。君も営業マンなんだから少しは予習をしてきてくれよ。
はい。分かりました。