IPよもやま話
IちゃんとP(パパ)小野田君の会話が続きます。
今日はNGNの外線「フレッツ光ネクストの話」の面白い話をしてくれるんでしょう?
お父さん、その前に突然ですが「NGN」も大きなトラブルが起きたんですよね。
NGNは「高信頼度の加入電話網」と思っていましたが、私は過日のトラブルの話と、「NGNの信頼性の話」を聞きたいんです。
NGNでなく「ひかりIP電話」でも大きなトラブルがあったわよね。
そうだ。それぞれ3日間もトラブルを起こしたことがあったが、残念ながら信頼度には自信のあったNGNも大きなトラブルを起こしたね。
それは、今年の1月22日の夜に起きたんだ。
どのくらいのトラブルだったの?
およそ21時間のトラブルだったんだよ。(図1)
図1 NGNのトラブル
中身を教えてくれますか。
「ひかりIP電話」の発着信ができなくなったんだが、原因は「メンテナンスの作業ミス」で、東京の江戸川区と江東区の一部のユーザーだった。
サーバーは二重化されているんだが、系(常用系と予備系)の切り替えを不十分な確認で行ったことで、二重化の効果も無かったことになるのだから、メンテナンスのレベルも大きな課題になるね。
分かりました。
では、話を変えて、「フレッツ光ネクスト」の話をお願いします。
今度は、私が割り込みの質問をするけど、「フレッツ光ネクスト」が「Bフレッツ」よりも優れた点を教えてくれないかな?
前回、パパは「魅力を感じないなら、まだ、“Bフレッツ”のままでいいと思うよ」って言ったでしょ?
そう、そう言ったね。
そのことを図2に示したよ。
もともとBフレッツは、5つの特長
((1)快適/(2)豊富/(3)充実/(4)自由/(5)安心)があったが、NGNはそれに4つの特長((1)将来性/(2)高品質/(3)信頼性/(4)セキュリティ)が加算されたんだね。
図2 Bフレッツに加算されたNGNの特長
「フレッツ光ネクスト」には、次の3つのメニューがある。
A.ファミリータイプ
B.マンションタイプ
C.ビジネスタイプ
だ。今日は、その中身について話をしよう。
お父さん、その3つの違いを説明してくれますか?
そうだね。
システムイメージの切り口で見ると、AとBは同じだ。
図3を見てくれないか。
中身はね、Aのファミリータイプは、「最大1Gbpsのアクセス区間を複数のユーザー(主に戸建て)で共同利用するサービス」で、Bのマンションタイプは、最大1Gbpsのアクセス区間を複数のユーザー(マンションなどの集合住宅)で共同利用するサービスだ。
各ユーザーの利用可能最大通信速度は100Mbpsになるね。
図3 フレッツ光ネクストのA.ファミリータイプとB.マンションタイプのイメージ
ビジネスタイプは、今までの「ファミリータイプ/マンションタイプ」と違い、企業向けに「(1)多くのPCをつないでインターネット接続、(2)拠点間を結んで大容量のデータ通信等」のサービスが可能になるんだよ。
ついでに、サービスメニューと配線方式について、表1と表2を用意したから参考にしてくれ給え。
有難うございます。
でも、私たちのビジネスには、文字通りCの「ビジネスタイプ」が対象になると思いますので、それの説明もお願いします。
表1 マンションタイプのサービスメニュー
ミニ | 集合住宅またはビル単位に 6以上の契約が見込まれる時 |
---|---|
プラン1 | 集合住宅またはビル単位に 8以上の契約が見込まれる時 |
プラン2 | 集合住宅またはビル単位に 16以上の契約が見込まれる時 |
(注)1契約でも、NTTは相談に応じる。
表2 マンションタイプの配線方式
方式(環境) | 概要 | 速度 |
---|---|---|
光配線方式 (光配線有) | 構内の光ファイバ使用で各戸迄配線する | 最大100M |
LAN配線方式 (LAN配線有) | 構内にLAN配線がある倍 | 最大100M |
VDSL方式 (光配線もLAN配線もない) | 構内に既存の電話回線を用いて各戸まで配線する | 最大100 |
いいとも。
まず、ビジネスタイプのシステムイメージが、図4になる。
中身は「最大概ね1Gbpsの高スループットサービスで、企業等、法人のユーザー向けサービス」だね。
図4 ビジネスタイプのイメージ
でも、パパ、フレッツ光ネクストは、全国どこでも加入できるわけではなく、まだまだ「区域限定サービス」でしょう。
そうだ、当面はネットで事前確認する必要(http://flets.com/next/of_area.html)があるね。
NTTは、概ね08年10月以降は県庁所在地級都市に、2010年3月末までにBフレッツの全域にサービス提供するといっているがね。
私が営業するお客様には、どのような「セールストーク」にしたらいいでしょうか?
私が営業マンだったら、次のように言うね。
(1)フレッツ光ネクストは、光IP電話の「Bフレッツ」よりも優れています。(図2)
(2)従って、サービス可能エリアのお客様は、最初から「フレッツ光ネクスト」に加入された方がいいと思います。(後で、変更するのは条件(注1)もあり、面倒ですから)
(3)すでに、Bフレッツを利用されていて、フレッツ光ネクストにあまり魅力を感じないなら、慌てて切り替える必要は無いと思います。
・・・と言った具合だね。
よく分かりました。
パパ、有難う。
次回は、何の話をしてくれますか?
はっはっは。
何を話すか「乞うご期待」といったところかな。
何か希望があったら、「ぶっつけ本番」で、いってもいいよ。