IPよもやま話
IちゃんとP(パパ)小野田君の会話が続きます。
お父さん、今日もNGNの面白い話をしてくださるんでしたね。
私ね、「NGNの“ひかりTV”」の話を聞きたいな。
また、仕切るね。我が娘だから仕方ないか!
小野田君、今日は「ひかりTVの話」でいいかね?
はい、面白そうですね。お願いします。
では、「ひかりTV」と言うネーミングから説明しよう。
FTTHサービス(注1)の需要を一気に広げたNTT東西の「ひかり電話」を意識して付けられたんだ。
NTTぷららの板東浩二社長は、「FTTHサービスとセットで、電話もテレビも同時に加入して貰えるように、名前にも統一感を出した」と言っている。
図1 ひかり電話で可能
NGNに加入すれば、電話線(ひかりケーブル)でテレビも見られるってことね。(図1)
SAMAPがテレビのCMで「テレビにアンテナは不要になったの!アンテナ不要なんだよ、光をさせばいいのさ」と言ってるやつでしょ。
凄い時代になってきたわね。
そうそう。飲み込みが早いね。(笑)
正確に説明すると「ひかりTVとは、株式会社NTTぷららと株式会社アイキャストがNTT東西会社の提供する光回線を介し、テレビサービス(約60チャンネル)、ビデオサービス(約10,000本)、カラオケサービス(約13,000曲)を提供する、テレビ向け映像配信サービス」ということになる。
テレビサービスは株式会社アイキャストが提供するんだ。
ただね、ひかりTVは「NGNのフレッツ光ネクスト」だけではなく、既存の「Bフレッツ」や「フレッツ・光プレミアム」のユーザーも契約できるんだよ。図2を書いたから見てご覧。
NTT東西がレンタルするひかりTV専用チューナーを導入すれば、映画やサッカーなどのVOD(ビデオ・オン・デマンド)コンテンツや、一部の放送サービスをHDTV(ハイビジョン)画質で楽しめるようになるんだね。
図2 ひかり電話による「ひかりTVサービス」のイメージ(NTT東日本の例)
契約はどうなるの?
ひかり電話に加入した上で、「ひかりTV」の契約をする必要があるし、NTT東西がレンタルするかTV専用チューナーも必要になるね。
「ひかりTV」では、どんなサービスを提供してくれるの?
ひかりTVのサービス内容は大きく2つあるんだ。
1)NTTぷららが運営するVODサービス
2)有線役務利用放送事業者の「アイキャスト」が提供する放送サービスだ。
それぞれ契約が必要になるんだ。
この二つの組み合わせで、VODを主に利用する「ビデオざんまい」、放送型サービスを主に利用する「テレビおすすめ」、両方とも利用する「お値うち」の3種類の契約プランから選ぶことになるんだよ。
ハイビジョン品質のテレビが楽しめるんだ。
ひかりTVの利用料金はどのくらいですか?
ひかりTVサービスの特長と料金を示した図があるから見せよう。(図3)
月額基本料金(月額1,050円)(*3)のみで見られるベーシックチャンネル40ch以上
図3 ひかりTVの特長と利用料金
基本的なことだけど「衛星テレビ(BS/CS)」とは何が違うの?
大きな違いは、映像の配信方法だ。
衛星放送(BS放送、CS放送)は、衛星を経由して映像が配信されるんだが、ひかりTVではNTT東西会社が提供する光回線を経由して映像を配信する点が相違点だね。
パソコンでも観れるの?
ひかりTVは、テレビ向けの映像配信サービスなので、パソコンでは観られないね。
ビデオざんまいプランで「NHKオンデマンド」が楽しめるのかしら?
そうそう。2008年12月にサービス開始されているんだが、230番組(タイトル)、1,500本以上が楽しめるし、Iちゃんの好きな「カラオケ」がオプションで楽しめるよ。
13,000曲もあるそうだ。月額1,785円でね。
図4 ひかりTVでカラオケ
へーっ!それは凄いな!
パパ、我が家でも加入しようよ。
はっはっは。
NGNをひかりTVで実感するかね。
でも、ひかりTVはNGN(フレッツ光ネクスト)でなくてもいいんでしょう?
そうだ。NGNの特長は「地上デジタル放送の再送信」だね。
そうそう、NGNの勉強なんだから、それについても教えて欲しいな。
分かった、分かった。
次回、その話をしよう。
NTTの光回線を使って「テレビ放送」が楽しめる時代になったんですね。
まさに「通信と放送の融合」ですね。
おやおや、今回は小野田君がまとめたね。(笑)