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Hitachi

IちゃんとPパパの会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

パパ、今日は「NGNの話」をしてくれるんだったわよね。
いつか、話してくれたことがあったので、ノートを見直したら、第25回と第26回で勉強したのよね。

Pパパ

へへー!凄いね。復習してくるとは驚いた。
Iちゃんも成長したね。

Iちゃん

でも、小野田君はまだ勉強していないので、少し重複してもいいから、おさらいしながら話してくれないかな。

Pパパ

はっはっは。本当のところはIちゃんも忘れてしまい、おさらいしたいのが本心のようだね。小野田君は通信屋だから、理解できると思うので簡単におさらいしよう。
図が、NTTが進めているNGNをまとめて整理した図なんだが、一言で言えば「加入電話網を光化(Bフレッツ)した“新IP網”であり“新加入電話網”」なんだよ。

小野田君

そうすると、いまの加入電話網がすべてNGNに移行するということですか?

Iちゃん

それがね、IP網も携帯電話網も全て移行するのよ。

Pパパ

ほほう。覚えていたね。
そうなんだ、丁度アナログ電話網がISDN(INSネット)に置き換わったようのものだね。

小野田君

そうすると「光のIP電話網」を作ると思っていいのですね。
そういえば、NTTは2010年に光アクセス回線を3000万にすると張り切っていますよね。

図1 NTTの進めているNGNのイメージ
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出典・引用:日経コミュニケーション(06.8.1)およびテレコミュニケーション(07/12)を元に作成

Pパパ

うん。それがね、最近一寸トーンダウンして「2000万」に下方修正されたんだよ。(注2)

Iちゃん

何か、私たちにとって嬉しいことがあるのかしら?

Pパパ

そこなんだが、図1の下部にもあるように「ユーザーにとって将来的には夢が膨らんでいるが、当面はネットワーク基盤が変わるだけで、受けられるサービスに変化はない」といっていいだろう。

Iちゃん

えーっ!そんなの意味が無いじゃない!

Pパパ

ただね、通話品質はよくなるよ。
今の3.4KHzから7KHzになるから。

小野田君

Skype(注3)並みですね。
インターネットとはどんな関係になりますか?

Pパパ

流石小野田君。質問がいいね。
インターネットとはコンペチター(競合相手)になると言う人もいるくらいだ。
この「インターネットとの関係やインターネットに勝てること」などについては、次回話して上げよう。

図2 NGNとインターネットはコンペチター?
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小野田君

分かりました。よろしくお願いします。

注1
NGNの話(3):このIPよもやま話 25回に(1)を、26回に(2)で解説したので、続きの(3)にしたもの
注2
2000万:NTTが最近になって、中期経営計画の修正を行い、そのなかで「2010年光アクセス回線(IP電話)3000万を3000万に下方修正」したもの
注3
Skype:スカイプと発音。インターネット利用の「通話料無料電話」のこと。このこぼれ話の第24回で解説済み。再読乞う。

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