IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。
パパ、大変、大変!
どうしたんだ。あれ、小野田君は一緒じゃないのかい?
喧嘩でもしたかね?
それどころじゃないのよ。
私、知らなくてまた恥をかいちゃったの!
NTT東西が始めた「ダイヤル104サービス」ってのがあって、そのことはテレビのCMで観て知っていたんだけど、「ホテルの内線電話から通話料不要でかけられてしまう副作用」があるのよね?
そうだよ。
対策はあるがね。
それそれ!そのことについて教えて!
実際に問題が起きているホテルがあって、小野田君、困っているらしいの。
じゃあ、小野田君を連れてこなければだめじゃないか。
急な出張があっていないのよ。帰ってくるまでにパパに教わっておく約束なの。
だから、そのしくみと対策について、分かり易く教えてよ。
わかった、わかった。
では、その仕組みから話そう。
図1を見てくれ給え。
この図で理解できるね?
図1 NTTの「DAIL(ダイヤル)104サービス」の概要
ええ、分かるわ。テレビのCMでイメージがあったしね。
この図を小野田君にも渡すわ。
それで、「副作用の対処法」を教えて!
いやにあせっているね。(笑)
「副作用」は、104の番号案内を受けて、そのまま繋いでもらうと、ホテルのPBXは関知しないので、課金するわけにいかず、後からNTTから料金請求がきても、それこそ「後の祭」で、宿泊客に請求する方法がなく、ホテルが大損をしてしまう、というものだが、残念ながら「名案」は無いんだよ。
えーっ。
じゃあ、どうすればいいの。
ホテルの「PBX」で「“0発信”+“104”」をストップする、つまり「0104発信規制」をするしかないんだよ。
そんなことが簡単にできるの?
そうだね。もう、このことが無くても既に規制しているホテルもあるし、規制しようとすれば、PBXの保守会社に連絡するだけで、簡単にデータで変更できるから大丈夫さ。
小野田君の会社で保守しているホテルを全数チェックするように、教えてあげなさい。
あー、よかった。
モバイルセントレックスの勉強に割り込んで「大騒ぎ」したけど、「大山鳴動」だったかな?
図2 「後の祭」は駄目!
いやいや、そんなことはないよ。
大きな問題だ。
新しいサービスが生まれると、多くの場合「副作用や思わぬ問題」が発生するものだ。
それを早目に察知して、「後の祭」になったりして、顧客に迷惑のかかることがないようにすることが大事だね。
パパ、有難う。
流石は私のパパね。
次回は、本題に戻りましょう。小野田君も帰ってくるし。(笑)
はいはい。何とも勝手な娘だね。(笑)