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Hitachi

IちゃんとPパパの会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

パパ、今日も小野田君と一緒に勉強します。よろしく。へへへ。

Pパパ

はいはい。仕方ないね。
今日は「モバイルセントレックス」の最近の動向だよね。
でも、その前に、小野田君は若いからピンと来ないかもしれないが、レガシーの時代に比べると、いまは、我々売る側も、買う立場のユーザーも「大変悩ましい時代」になったんだよ。そのことから話を起こそう。

小野田君

それって、どういう意味ですか?

Pパパ

イラスト
図1 悩ましい総務部長

レガシーPBXの時代は、乱暴に言えば、A社のPBXもB社のPBXも「大同小異」でね。
売る立場の我々も、メーカー間の比較など簡単にできたし、買う立場のユーザーも「機種選定は容易」だったし、本社はA社、関西支社はB社などと「マルチベンダ方式」も可能だったんだ。
それに比べれば、セントレックスは「各社各様」なんだよ。

小野田君

そうですか。
すると、導入して失敗するようなケースは少なかったですね。

Pパパ

ほほう、勘がいいね。

小野田君

はい、山勘(*1)ではありません。(笑い)
IPセントレックスで失敗したユーザーを知っていますので、直ぐに理解できました。

Pパパ

どのくらい違うか、そのイメージを教えよう。
図2を見てくれ給え。

図2 キャリア3社のモバイセントレックス
概要図概要図概要図

Pパパ

NTTドコモの「オーダーメイド的システム」、携帯電話網の一部を提供するようなKDDIのシステム、そして「携帯電話の団体契約(電話機だけを貸与)」のようなソフトバンク、と「各社各様」なんだね。

Iちゃん

わぁー!利用料金も違うのかしら?

Pパパ

そうそう、違うばかりか「携帯内線同士の通話も有料・無料・割引」と違っているんだよ。

Iちゃん

エーッ! それじゃ、「悩ましい」などと言っている場合じゃないわ!
よく勉強しないと「失敗する確率大」ってことになるわね。

Pパパ

そう、そこに気がついてくれれば、今日の勉強会は大成功だ。
はい、今日はこれまで。

小野田君

何か中途半端な終わり方ですが、勉強すべきことは分かりました。
次回もよろしくお願いします。

*1
山勘:いま放映中のNHKの大河ドラマ「風林火山」の山本勘助(武田信玄に仕えた)からきた言葉の説がある。 辞書の「大言海」や「辞海」に載っている。
山本勘助は武田24将のうちの1人で、天才的な武将・兵法家で、はかりごとを巡らし、数々の手柄を立てた。しかし、もう1つ説がある。
「山師の算勘(=計算)」説で、鉱山の発見・採掘をする山師の仕事は、可能性が少なく、当たり外れも多いことから、投機的な事業をもくろむ者を指すようになり、「勘で万一に期待をかける」意味が生まれたというもの。
三省堂国語辞典など、「山」は「山師」のことと解く辞書が多い。
モバイルセントレックスの選定を「山勘」でやってはいけない。上記の「山師の算勘」になってしまう恐れがある。

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