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Hitachi

IちゃんとPパパの会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

パパ、今日は「次世代PHS」の中味の話をしてくれるのよね。

Pパパ

そうだったね。
前回「時間切れ」になったからね。
PHSは、NTTドコモが撤退して「ウィルコム社」が1社で頑張っていることは知っているね。もっとも正確に言えば「NTTドコモ」と「アステル」の加入者もまだあるんだがね。(注1)

Iちゃん

えー。知ってはいるけど加入者の数は減っているんじゃないの?
最近「携帯電話の話題」が華々しいもの。

Pパパ

加入者数をみるとね、実は全体では増加しているんだよ。約500万加入と言ったところだね。ただ、Iちゃんのいうように携帯電話のポータビリティ戦争に押されて「純増数」は、やや下がり気味だね。

Iちゃん

それで「次世代PHS」はどうなっているのかしら?

Pパパ

前回話した「次世代(第4世代)携帯電話」は、2010年の登場が予測されていたね。
次世代PHSも、時を同じくして2010年ころに登場するんだよ。(図1)

図1 次世代PHSの登場時期
イラスト:図

Iちゃん

そうなの!
2010年て凄い年になるわね。
NGN(注2)にはなるし、第4世代携帯やFMC、Skype等々新しいサービス続々ね。ゾクゾクしちゃうナー(笑い)

Pパパ

駄洒落は戴けないが、勉強はしているね。
Iちゃんの言うように「凄い年」になるので、前にも話した(注3)が「第3次通信革命の年」なんて言われてもいるんだよ。
話を戻すが、「次世代PHSのポイント」は3つあるんだよ。(図2)。

Iちゃん

少し説明して。

図2 次世代PHSのポイント
概要図

Pパパ

まず(1)だが、OFDAと言う技術で、いまのPHSより電波が4倍になること。(2)は、(いまでも安定性は優れていると言われているが)さらに安定性が向上するんだよ。
そして(3)は、いま全国にある約16万ケ所の基地局(アンテナ)を使用するので、インフラの「流用」ができるから、サービス料金への跳ね返りが少ない、といったところだね。

Iちゃん

なんかよく分からないわ。
もっと「分かりやすく」説明してよ。

Pパパ

そうだね。言い換えればいま使われているPHSの方式は「マイクロセル方式」と言うんだが、それを最新の技術である「OFDA」「MIMO(マイモ)」「アダプティブレイアンテナ」等を統合して、上下方向ともに「20M以上の高速化」を実現するんだ。

Iちゃん

そうなの。
すると前回勉強した第4世代携帯電話が、30〜100Mbpsなので、結構高速になるわね。

Pパパ

そういうことだ。
少し難しい説明になるが、次世代PHSはね、「ワイヤレスブロードバンド推進研究会」というところで定めた「広帯域移動無線システム」の要件(注4)を満たす「高速移動体通信」としての登場が期待されているんだよ。

Iちゃん

その辺は難しいけど、とにかくPHSも高速化されて、生き続けるってことはよく分かったわ。でもね、高速化で「何Mbps」とか言われても、実は、よく分からないの。
他の通信サービスなんかと比較したりして「速度」の話を分かりやすく教えてくれないかな。

Pパパ

いいとも。次回説明するよ。

Iちゃん

よろしく。
今日はどうもありがとう!

注1
PHSのシェア:06年12月のデータで全体では488万9900加入
  • ウィルコム:436.95万加入(89.2%)
  • NTTドコモG:53.04万加入(10.8%)
  • アステルG:0.00万加入(0.0%)
注2
NGN:次世代ネットワークのことで、このコラムの第25回と第26回で解説済み。
注3
第3次通信革命:このコラムの第27回で解説済み。
注4
広帯域移動無線アクセスの要件:下記の3つ。
  • ウィルコム:436.95万加入(89.2%)
  • NTTドコモG:53.04万加入(10.8%)
  • アステルG:0.00万加入(0.0%)

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