IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。今日は「IP電話」そのものの話です。
パパ。今日は「IP電話」について、教えて貰えるんだよね。あっそうそう、この前聞いた「050番号」の話だけど、10月23日から使えるようになったんだってね。
そうだよ。関心があったとは、感心感心!(笑い)
サブー。駄洒落は無しっ!
すまん、すまん。では、「IP電話」の話をしよう。そもそもIPって何のことか分かるかな?
インターネット・プロトコル?
そうそう。その意味は?
そこまでは分からないわ。
Iはインターネット。これはいいね。Pはプロトコル(Protocol)で、日本語では「約束事」という意味なんだ。「明日、デートしよう」とか「日曜日、ゴルフしよう」 などというのも一種の約束事だ。以前、京都で「CO2削減の国際会議」があったね。そのとき(アメリカがついてこない)「京都議定書」ができたね。これを「キョウト・プロトコル」って言うんだよ。
わかった。「インターネットの約束事で電話するのが“IP電話”なんでしょ!」
そうそう、冴えているね。前々回にも話したが、そのインターネットの約束事とは、パソコンメールのように相手を「相手のアドレス」で指定する。(電話は電話番号)音声は、そのまま通らずにデータ通信と同じように「IPパケット」にされて転送されていくんだ。電話の場合は、音声信号が回線を通っていくのは、知っているだろう。それがIP(インターネットプロトコル)なのさ。勿論、メールのように、相手には自分のアドレスも通知されるんだ。“パケット”とは“小荷物”という意味で、ヘッダ(荷札)をつけた小さな宅急便の荷物にされるんだね。これは、データ通信と同じ方法なんだ。
すると、IP電話同士なら、いままでのように「NTTの電話交換機」は通っていかないのね。
そのとおり。IP網(インターネットやキャリアの作ったルータベースのIP網)を通るんだよ。そこで、安価ではあるが、品質面では「NTTの加入電話網」には及ばない面があるので、「ベストエフォート型サービス」(安価な分、我慢する部分があるサービスのこと)とも呼ばれているね。これは、NTT←→IP電話でも同じことだ。
分かってきたわ。加入すれば「同一IP電話会社同士」の場合、「無料」になるし、NTTとの通話も安くなるなんて、魅力的ね。我が家でも加入しましょうよ。でも、「いいことばかり」かしら・・?
そこは、重要な話だ。その辺の話しは、次回にしよう。