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Hitachi

IちゃんとPパパの会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

パパ、この間はありがとう!
今日は「2010年の展望」よね。
確か「第三次通信革命」とかオーバーに言っていたわよね(笑)。

Pパパ

いやいや、これからの話を聞いたら、決してオーバーではないと確信するよ。

Iちゃん

その前に、なぜ「第三次」っていうの?

Pパパ

ほほう、最近鋭いね。
ではその話からしよう。 図1を見てくれたまえ。
ただひたすら「高速化」に向かって進展してきたことが分かるだろう?
それと、第一次通信革命、第二次通信革命も書いてあるよね。

図1 通信の大きな出来事
イラスト:年表

Iちゃん

それは分かるけど、少しは補足説明してよ。

Pパパ

ハイハイ(笑)。図で年数を四角で囲ってあるところが、大事件だ。
(1)1970年の「光ケーブルの発明」、(2)1985年のNTTの民営化、(3)1997年のNTT再編、公衆網の完全デジタル化、地域/長距離/国際の垣根撤廃、(4)2003年のIP電話元年、(5)2010年の第三次通信革命なんだ。
第一次は、法律*1も変わって、NTTが誕生したことで文字どおり「革命的な出来事」だったんだよ。

Iちゃん

第二次は?

Pパパ

イラスト:垣根(縄張り)が開放されたから、これからは、頑張るしかないね!
図2 縄張り開放

NTTが3つ(*2)に分割されたこと、加入電話網が100%デジタルになったこと、そして「ヤクザの縄張り」ではないが、NTTは国際通信に、KDDIは国内通信に縄張りを広げてもよいという「完全自由化」があったんだね。

Iちゃん

そうか、そして今日のメインテーマの「第三次通信革命(2010年の展望)」ってことになるのね。

Pパパ

その2010年の展望を図3に示したから良く見てごらん。
キーワードは、既に勉強済みだから分かると思うが、
(1)NGNのサービス開始、(2)IP-PBXやIPセントレックスが企業に普及、(3)携帯電話やPHSは次世代型に移行して、高速性と新しいアプリ充実、(4)光IP電話やVOD(ビディオオンデマンド)が普及、(5)Skype(スカイプ)も普及していく・・・と言った具合だね。

図3 2010年の展望
概要図

Iちゃん

イメージ的には分かったけれど、パパ、次世代携帯・次世代PHSについては、教えて貰ってないわ!次回はそれにして!

Pパパ

はっはっは!分かりました。
2010年は、NGNをベースにして通信サービスは、大きな様変わりをすることになる。
「第三次通信革命」といっても、決してオーバーじゃないだろう?

Iちゃん

そうね。その通りね。
その点は納得したわ(笑)。

*1
法律:電気通信2法と言われる「電気通信事業法」と「日本電信電話株式会社法」が制定・施行された。事業法によって、誰でも「通信事業に参画」できるようになった。
*2
NTT再編:NTTが、東日本・西日本・NTTコミュニケーションズの3つに分割されたこと

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