IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。
パパ、この間は有難う!
今日は「NGNの話」の続きだったわよね。よろしくお願いします。
はいはい。
では、先ず、NGNの動きを整理してみよう。
世界的には「2010年頃前後」に各事業者がNGNを導入して、全てのサービスを新IPネット上で提供すようになるとみられているが、
1)ITU―Tでは
(1)2004年5月からNGNの標準化作業を本格化し、現在では、それを「Study Group 13」が担当
(2)2006年7月には、標準化の対象範囲などをまとめた「NGNリリース」を勧告化。
この勧告には「IMS(IP multimedia subsystem)=IP基幹ネットワーク仕様」をベースにNGNを標準化する方針を包含(*1)
2)一方、国内では、NTTが2006年12月にNGNの実証実験をする予定
3)総務省の「IP化の進展に対応した競争ルールの在り方に関する懇談会」では、2006年7月に公開した「新競争促進プログラム(案)」に、NTTグループが構築するオールIPネットワークの開放を義務付ける方針案を盛り込んだ
といったところだ。
そうね。NTTの動きは前回も聞いたわ。
でも、もっと内容のわかるような説明をして欲しいんだけど・・・。
はいはい。手厳しいね。
NTTの進めるNGNのイメージを図1に示したので、よく見てくれ給え。
この図を見ると、前回君が「ISDGN(Integrated Service NGN)(*2)って言えばいいのに!」といみじくも言ったことが、見事に正解であることが分かるね。(図2)
図2 NTTが目指すNGN
出典・引用:日経コミュニケーション(06.8.1)
そうでしょっ!
私もなかなかなものね!(笑い)
現在の「ネットワークとサービス」を纏めて「NGN」にするんだね。
そうなのね。
NTTさんの狙いは、図にあるけど
(1)今までのネットワーク(固定電話・IP−VPNや広域イーサ・携帯電話・専用線)や映像配信・TV電話等のサービスを纏めて、新IP網(NGN)に移行する
(2)つまり、NTTのNGNは、「光電話・企業向け通信サービス・次世代携帯電話・高品質な映像配信・高品質TV会議」などを纏めて提供できる「新IP網」
ということなんだ。
そうそう、君が纏めてくれたとおりだ。感心、感心(笑い)
でも、「赤い稲妻」みたいな部分は、どんなことなの?
NGNを他のキャリアやベンダーが利用して新サービスの提供が考えられるが、NTTの思惑や総務省の指導など、この部分の曲折がこれからある、ということだよ。
とてもよく分かりました。
ありがとう。
でも、そうすると、2010年って、大変な年になるわね。
そうだ、すごい「ターニングポイント」になる。「第三次通信革命」(*2)といってもいいくらいだ。
わぁー、胸が躍るわ。踊るほど無いけど・・(笑い)
その「第3次通信革命」とやらの「2010年の展望」を纏めてくれないかな。
今度、みんなに自慢して話したいの!
はいはい、そうしてあげるよ。私も娘には甘いね。(笑い)