IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。
パパ、この間は有難う!
お陰で、またまた「私の評判」を落とさずに済んだわ。
それはよかったね。
今回は、聞かれる前にマスターしておきたいことで「FMCがビジネス(企業)には、どのように使われるか、とその動き」について教えて欲しいの!
はいはい。可愛い娘のためだ。仕方ないね(笑い)
FMCは既にビジネスに使われ始めていると、この前言ったね。
それは「モバイルセントレックス」なんだ。モバイルセントレックスについてはこの勉強会の第14回で話したが、もう忘れたかな?
いいえ、覚えているわ。
でもそのときには「FMC」との関連なんか一言もなかったように思うけど・・・?
そうだったね。
一般家庭用のFMCサービスは、英国や韓国が先行していて、わが国ではこれからだが、ビジネス用として、広い意味で「内線の携帯電話が外出時など社外でも使える“モバイルセントレックス”など」を「FMC」と呼ぶような動きが出てきたんだよ。
それを言うなら「レガシーPBXで公衆兼用PHSを使うシステム」だって「FMC」と呼んでもいいの?
ハッハッハ!理屈だがそうは言わないようだね。
定義もまだ確立していないといってもいいかな?動きは3つあるね。
(1)一般家庭用携帯電話連携
(2)PBXやセントレックスシステム連携
(3)PBXやセントレックス不要のもの
日立さんにも具体的な動きがあるのかしら?
そうそう、ごく最近*1ニュースリリースがあったね。
上記のになるが、日立製作所とKDDIが、KDDIの無線LAN対応au携帯電話「E02SA」を活用した「IPテレフォニーソリューション」で協業するって、発表したね。
「協業」ってどんなことをするの?
「E02SA」端末を自社製品と組み合わせたりして販売することさ。
そうなんだ。その話、詳しく教えてくれないかな。
「協業するのは日立さんだけなの」
協業するのは、日立の他は「富士通」「沖」「ユニアデックス」とKDDIの子会社の「KDDIネットワーク&ソリューションズ」がある。その他は、説明が長くなってはいけないので、分かり易く図に整理したから後でよく読んでくれないか。そうそう。
わかりました。その(1)と(2)は、イメージが湧いたけど、(3)にはどんなものがあるの?
そうだね、一例を挙げれば「クァンタム社が“月額課金によるFMC型通話サービス”」をこの6月から提供するとしているね。
企業では、ソフトフォンやIP-PBXを導入しなくても、既存のアプリケーションや携帯電話/固定電話環境を利用して、コンテンツやアプリに応じたワンタッチ操作で擬似FMCサービスを受けられる、というものだ。ネーミングは「ユビキタス・ヴォイス・コミュニケーションサービス(UVCS)」*2って言うんだ。
そうか。これからいろいろな形で「FMC時代」がきそうね。
ちょっと話を戻してもいいかな・・。
「S02SA」は最近だけど、以前からあった*4NTTドコモの「N900iL」とどう違うの?
ほほう、たまには鋭い質問をするね。大きな違いはね
(1)業務用のアプリの構築の容易さ
(2)PBX/電話機能のカスタマイズ化が可能
の2点だ。
ありがとう。よく分かったわ。
でも、パパ。以前教えて貰った*5「Skype(スカイプ)」ってのも企業に使われ始めたと聞いたわ。
この次のテーマはSkypeにしてくれる?
はっはっは。また、自分のペースでテーマを決めたね。いいとも。
有難う。また、1つ「物識り」になったわ。(笑い)
図 日立とKDDIの無線LAN(E02SA)協業のイメージ