IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。
お父さん、今年もよろしくお願いします。
おやおや、パパではなく“お父さん”ときたね。新年だからかしこまったか?
今日は「IP電話の盗聴について」だったね。
それがね、パパ!(笑い)
盗聴も含めて「ひかりIP電話の注意点」という切り口で話してくれないかな。
マンションに住むお友達から「ひかりIP電話」を勧められているんだけど、「注意しなくては、いけないこと」を教えてって、言われたの。
はいはい。分かりました。
光IP電話は、ADSLに比べて
(1)通話品質がいい
(2)“OAB〜J”番号、つまり、いままでの電話番号の“03”とか“045”とかのNTTの加入電話番号がそのまま使える(=“番号ポータビリティ”という)
(3)ライフラインの“110”“119”などに発信できる
などの特長があることは知っているね?
知っているわ。でも、そうした“いいこと”しか聞かされていないらしいの。
では、注意(事前確認)しなければいけないことをランダムに上げてみよう。
といったところで、これにADSLのIP電話も含めて「盗聴問題」があるんだよ。
うわーっ!うそーっ!
そんなにあるのー!
IP電話は「進化の途中」にあるからね。
NTTも2010年には3000万の光IP電話を整備する(*1)といっているから、この辺の注意事項もどんどん解消していくとは思うがね。
そうなんだ。
じゃあ「盗聴」の話は、今の固定電話より難しくないわよね。
だって、秋葉原から1000円程度の「盗聴器」を買ってくれば、いまでも簡単に「盗聴」できるもの。よくテレビの「火曜サスペンス」でやっているじゃない?
ハッハッハ。テレビの観すぎだね。
それが逆で、IP電話の方が簡単なんだ。
固定電話では,確かに盗聴器は簡単に買えるが、それを設置するのは「家宅不法侵入」をしなくてはならないよね。
ところが「IP電話」は、パソコンからIPアドレスを指定すれば「盗聴」も可能になるんだよ。
だから、盗聴者はどこにいても「盗聴」することが可能になるんだ。
あらーっ!それは大変!
防止するにはどうしたらいいの?
“盗聴防止機能付電話機”を買うことだが、厄介なのは相手もその電話機を使っていないと「盗聴防止」ができないってことなんだ。
えーっ。今回は話が分かり難いわ。
どうしてなの?
盗聴防止機能は、通話を暗号化するんだよ。暗号化した通話は「解読」しなくてはいけないだろう。その「解読する機能付電話機」を使わないと「会話」にならないということだ。
そして、そのアルゴリズム(*2)は、標準化されていないから「メーカー独自」ということになり、「同一メーカーの盗聴防止機能付電話機」をお互いに使わないといけないってことさ。
そうなんだ。ようやく意味がわかりました。
なんだか、今回は疲れちゃった!
次の質問事項を指定する元気も無いわ。
ハッハッハ。いいよ。じっくり考えてきなさい。「突然の質問」でも大丈夫だから。
あら、自信満々ね。
じゃあ、次回もよろしく!