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Hitachi

IちゃんとPパパの会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

寒くなってきたね。寒くなると「暑い夏の方がよかった」と思うんだから、人間て勝手ね。ところで今日は「SPIT」の話だったわよね。

Pパパ

そうだったね。
「SPIT」とは「スピット」と発音するんだ。「スピッツ」と発音すると犬になっちゃうからね。ハッハッハ!

Iちゃん

冗談言ってないで真面目に教えてよっ!

Pパパ

叱られてしまったね。
では迷惑メールのことを「スパム(Spam)メール」と言うのは知っているね。
SPITは、そのスパムで「Spam over internet telephony」の略でね。
スパム・メールの飛び火で発生した、IP電話での「いたずら電話」のことを言うんだが、約1年位前に現れてきたんだ。

Iちゃん

あら、まだそんなに騒がれていないじゃないの?

Pパパ

そうだ。しかし、これから蔓延する恐れもあるんだね。
その前に「法的な規制」も視野に入れなくてはならないなど、検討は始まっているよ。

Iちゃん

そうなんだ。
でも、その内容を教えて!

Pパパ

SPITには、3つの形があるね。
図のように
1つ(1)は、「悪意の有無」にかかわらず、「通話チャネル」に妨害を与える
2つ(2)は、自動的に「いたずら電話」を発信する
3つ(3)は、「自動的に広告など」を送りつけてくる
だね。

Iちゃん

じゃあ、いまもある「迷惑電話」「いたずら電話」と同じじゃない。

Pパパ

いやいや、それが今の固定電話より始末が悪いんだ。
その1つは、IP電話は(同一電話会社なら)通話料が無料ということだ。
いまの固定電話なら、発信者がお金をかけることになるので、それがブレーキ(抑止効果)になっている一面もあるね。
2番目は、IP電話の番号計画にある。
Iちゃんも知っているように、IP電話は“050”+(事業者番号“XXXX”)+(加入者番号“YYYY”)だよね。

Iちゃん

あー。分かった!
同じ電話会社の人、つまり“XXXX”が発信者と同じならタダだし、勝手にダイヤルする「いたずら電話」が無料でどんどんできるってことよね。

Pパパ

そうだ。頭がいいね。顔だけじゃないね。ハッハッハ!

Iちゃん

茶化さないでよ。

(図)SPITのイメージ
概要図

Pパパ

SPITと迷惑メール、固定電話の迷惑電話の3者を比較すると、表のように整理できるね。

Iちゃん

よく分かったわ。
迷惑メールにも悩まされたけれど、SPITに悩まされるようになるのね。
困ったものだわ。

Pパパ

でもね、いまのうちにその芽を摘もうと、既に対策は始まってはいるんだ。
制度と技術の両面でね。
NTTコムのSPIT(連続的に多数の呼の発生等)があると、ユーザーとの契約を破棄するとか、業界全体が情報を共有するとか、着信拒否サービスとかね。
法の規制も検討されているから、その動きにも注目したいところだ。

Iちゃん

有難う。
少し利口になったわ。さすがパパね。

Pパパ

誉めてくれて有難う。

Iちゃん

じゃあ、次回ですが「IP電話の“盗聴”」について教えて欲しいの。
先日、お友達に聞かれたんだけど答えられなかったから・・。

Pパパ

おやおや、また、君がテーマを決めたね。(笑い)

表3者(SPIT、迷惑メール、迷惑電話)

表3者(SPIT、迷惑メール、迷惑電話)
  SPIT 迷惑メール 迷惑電話
メッセージの形式 VoIPを使った音声メッセージ テキスト・メッセージ 音声または録音音源
迷惑度 大きい(電話をとるまでSPIかどうか不明) 大きい(内容が不要で迷惑、本来必要なメールが埋もれる) 大きいが「防止策はある。相手はナンバーディスプレィサービスは使わないのでおうつするまで不明
一定時間当たりの送信可能数 それほど多くは無い(音声なのでメッセージが長い) 相当多い(メッセージ速度が早い) それほど多くない(メッセージが音声なので長い)
送信コスト 安価で容易 同左 相当必要(従量課金制=呼数に比例)
送信先アドレス、着信先番号の推測の容易性 容易に推測または入手できる(050の後のキャリア名も) SPITよりは推測・入手がし難い 容易(電話帳・104等では入手は容易)
防御策
  • 契約約款変更により利用停止
  • 迷惑電話お断りサービス利用*
特に有効手段なし
  • ナンバーディスプレィサービス活用
  • 迷惑電話お断りサービス活用
  • 留守番電話活用
*
一部のIPキャリアからサービス提供されている。

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