IPよもやま話
I(愛)ちゃんとP(パパ)とO(小野田君)の会話が続きます。
今日は小野田君が勉強してきた「テレワークの遠隔会議システムの話」をしてくれるのよね。連続で大変ね。
はっはっは、愛ちゃんは気楽だね。次は、愛ちゃんに頼むか。
やめて、まだ次回のテーマも決まっていないうちから!
はいはい。では小野田君始めてくれないか。
テレワークは一度テーマになりました(*1)が、今日は「Web会議システム」がテーマです。まずテレワークに必要なものは、通信する電話としての固定電話かスマホとパソコンでしたが、自宅などにいながら会社と遠隔会議ができる「Web会議システム」があります。
私の会社では「テレビ会議システム」を使っているけど、それとは違うの?
これは有り難い質問です。
そのことから説明しようと思っていました。表1がその比較です。
表1 Web会議システムとテレビ会議システムの比較
出典・引用:DSK(株式会社電算システム)の資料を参考に藤島作成
表をじっくり読むと、「家庭でのテレワークにはWeb会議システムが適す」ってことがわかるけど?
そうです。
そこで、今日の商材はWeb会議システムなんですが、本題に入る前に少しWeb会議システムの状況を勉強したいと思います。
そうね。
じゃあ私が教えて欲しいことを聞くわね。
まず、「Web会議システムを導入するとどんなメリット」があるの?
いいですね。
今日は愛ちゃんの質問が話の進行にマッチします。
メリットは5つあります。
表2 Web会議システムのメリット
出典・引用:DSK(株式会社電算システム)の資料を参考に藤島作成
メリットはわかったわ。
その商材を勉強する前に、マーケットはどうなっているのか教えてくれない?
そうですね。
ここでずっと「働き方改革」に焦点を当てて勉強してきましたが、その「働き方改革」で社外から会議に参加できる「Web会議システム」の需要が高まっているんですね。
米国の新興Web会議ベンダーの「Zoom」が、日本の市場に参入してきたこともあって市場が活性化しそうなんだそうです。
そうなんだ。それで?
「遠隔会議システム」は、映像による臨場感のあるコミュニケーションが実現できるもので、表3のように
① カメラやマイクスピーカーが一体化した本格的なテレビ会議システム(ハードタイプ)
② PCやスマホなどにダウンロードして利用するWeb会議システム(クラウドサービス)
の2つに大別されます。
このマーケットサイズ(2017年)を調べると表3、図1のようになっています。(*2)
表3 遠隔会議システムの市場規模
(2017年の市場規模)
図1 表2のグラフ化
出典:VTV Japan Mail News
あら、Web会議システムの方が多いのね。
そうです。
別の資料(*3)では、今後もクラウドサービスがハードタイプを上回るペースで成長し、市場全体では2020年には680億円まで拡大すると予測しています。
私が少し補足しよう。
クラウドサービスの普及やネットワークの進化、端末の多様化など技術的な変化に加えて、市場環境の変化も遠隔会議の需要を押し上げているんだね。
最近は金融業界や遠隔医療にも用途が拡大しているし、需要の拡大傾向があるが、それらをピックアップすると
その具体的な使い方は、どんなものなの?
そうだね。
働き方改革を目的とした導入の場合、自宅(テレワーク)や外出先などオフィス以外の場所で働く社員がミーティングに参加できるようにするのはもちろんだが、最近の傾向として、取引先やパートナーなど社外の関係者との打ち合わせに活用するケース(表2の⑤)が目立つようだね。
わかってきたわ。ところで、小野田君!商材の話は、どんなものになるの?
日立システムズネットワークは、どんな商材を扱っているの?
そうですね。
次回にお話しますが、日立システムズネットワークは、シスコの「Cisco Webex Meetings」というのを扱っています。これについて紹介したいと思っています。
面白そう!
私が、その会社の社員になって「テレワーク」をするという想定で話をしてくれると嬉しいな!
おいおい、愛ちゃんはますます気楽だね。そのうち宿題をやるから覚悟するんだね。