IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。
パパ、久し振り!
親子で久し振りはないが、大型連休で遊んでしまったからね。今日は何の話だったかな?
あら、連休ボケね。「固定電話の競争」の話よ!
そうだった。IP電話の競争の裏側で「直収電話の競争」が激しくなってきたね。
なに、なに?「直収電話」って何のこと?
事業者が「ドライカッパ」(*1)を使って「交換網」を自前で作り「固定電話サービス」をすることを、自社の網に直接加入者を収容することから「直収電話サービス」と言うんだよ。
そうなんだ。じゃぁ、その話をして!
図をみてごらん。
固定電話は、電電公社(現NTT)が、1953年にサービスを開始して50年以上経ったし、IP電話も立ち上がったので、いまさら「固定電話の世界の競争」が何故起こったのか不思議だろう。
(図)固定電話(直収電話)の競合
そうよ。いまごろ何故なの?
それはね、つぎのようないくつかの理由があるんだよ。
(1)NTTとの接続料(*2)が高騰してきた
(2)自前の交換機を全国に十数台置けば網ができる
(3)自加入者相互の通話は「NTT網」を使わないで可能
(4)NTT加入者への通話は、NTTを使うが片道のみでOK
(5)マイライン(*3)の意味がなくなり、全ての通話(市内・県内市外・県外市外・国際)を扱える
(6)発信者番号通知や着信転送などの付加サービスの収入も見込めるってところだ。
本心は(6)だと言う人もいるね。
NTTと同じ固定電話サービスを「安価」で提供するってこと?
そうなんだよ。
でも、細かいころまで完全にNTTと同じではないので、ホームページで確かめたり、必要ならよく説明を聞くことが大切だね。
でも、何か変だね。
固定電話って、何れ無くなる運命でしょ。一過性じゃないの?
するどい質問だね。
実は、固定電話網と携帯電話網が結婚して「シームレスな通信」を可能にする「FMC」(*4)というサービスの動きが世界的に生まれてきているんだよ。
エーッ!電話って凄い変化をしていくのね。
じゃあ、その「FMC」ってのを、次回説明してよ。
おやおや、「IPよもやま話」もちょっと脱線気味ではないか?
いいじゃない。お願い!!
わかった。その次当たりからIPに戻ろう(笑い)。