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Hitachi

I(愛)ちゃんとP(パパ)とO(小野田君)の会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

今日は最近NTTが公表した「NTT公衆網のIP網移行計画の話」だったわよね。
小野田君のレポートよね。

小野田君

そうです。
このテーマ、言い出しっぺで「やぶ蛇」でした。

Iちゃん

いつかこのテーマで勉強したわよね。
それが変わったの?

小野田君

そうですね。
第67回の「電話局命日の話」や、第130回の「固定電話網の今後の話」ですね。
とりわけ第130回の内容が、スケジュール的にも内容も明確になったということです。

Iちゃん

そうなんだ。
じゃあ、「第130回の通りになりました」で、話は終りじゃないの?

小野田君

そういう訳にはいきません。内容がより明確になりましたから。
具体的に説明しますね。
2017年の10月17日に公表されていたんですね。

Iちゃん

私たちが勉強した内容とどう違うの?

小野田君

NTTの基本的な考え方は、今まで何度か公表され、昨年4月の公表内容を私たちは勉強しました。
しかし、その4月以降の検討内容や関係団体との調整に加え、先月の総務省 情報通信審議会における二次答申を踏まえ、確定・具体化した内容についてあらためて公表したんですね。

Pパパ

そうだ。それにね、NTTとしては「固定電話網からIP網への円滑な移行に向けて、加入者(ユーザー)による手続き及び加入者宅内での工事は不要で電話機等はそのまま利用できることやユーザーが悪質な販売勧誘による被害に巻き込まれることがないように注意してもらうことについて、加入者に広く丁寧に伝えていくことにより、引き続き安心して電話サービスを利用してもらいたいということもあるからね。

Iちゃん

わかったわ。じゃあ、具体的な内容について教えて下さい。

小野田君

図1 公表内容の要点
図1 公表内容の要点

はい、要点は4つです。(図1)

①PSTNの中継・信号交換機等は、維持限界を迎えるものが発生するため、それまでにIP網への切替を完了させる。

②「固定電話」からIP網経由への切替は、2024年1月より開始する。

③「固定電話」の切替開始時に、加入電話・INSネットの契約を一斉に引継ぎ、新たな料金を適用する。

④IP網への移行後も、基本的な音声サービスについては提供を継続するとともに、加入者の利用が多くIP網においても提供可能なサービスについてはサービス提供を継続します。加入者の利用減少が今後見込まれるサービスやIP網において提供が困難であるサービスについては、加入者が時間的余裕を持って対応できるよう十分な期間を確保しつつお知らせを行った上で、IP網への切替開始に合わせて2024年1月に提供を終了する。

が概要です。

Iちゃん

以前の勉強で「電話局の命日」は、2025年だと言われましたけど?

小野田君

そうですね。
今回の報道で示されたスケジュールは、図2のようになっています。そのポイントは

@2021年1月:IP網接続開始で加入者交換機(電話局)をIP網に接続
(他事業者とのIP接続を開始し他事業者発固定電話着のIP接続)

A2024年1月:「固定電話」発の通話を順次IP網経由に切替

B2025年1月:それらの切替を完了

です。

図2 IP網への切替時期
図2 IP網への切替時期
出典・引用:NTT報道資料(2017年10月17日)に加筆

Iちゃん

そうなんだ。
時期もさることながら、私一番気になるのは、以前の勉強会で教わった「IP網に切り替わると受けられなくなるサービス」があるってことなの。
その辺は最終的にどうなったの?

小野田君

図3 サービス提供終了
図3 サービス提供終了

そうですね。
加入者にとって一番気になる点ですよね。
NTTでは、次のように言っています。

@IP網への移行後も、基本的な音声サービスについては提供を継続するとともに、お客様のご利用が多くIP網においても提供可能なサービスについてもサービス提供を継続します。

Aお客様のご利用の減少が今後見込まれるサービスやIP網において提供が困難であるサービスについては、お客様が時間的余裕を持って対応できるよう十分な期間を確保しつつお知らせを行った上で、IP網への切替開始に合わせて2024年1月に提供終了します。

です。

Iちゃん

やはりね。具体的にはどんなサービスですか?

小野田君

はい。それを表1に示しました。

表1 IP網への移行に合わせて提供を継続・終了するサービス
表1 IP網への移行に合わせて提供を継続・終了するサービス
出典:NTT報道資料(2017年10月17日)

Iちゃん

右の欄の提供が終了するサービスが問題よね。特にどれが問題なの?

小野田君

そうですね。
1項のINSネットのディジタル通信モードについては、後で詳しく説明しますが、私の考えでは、

  1. 事前に対策すれば「何とか我慢できる部類」のものは、3項(着信用電話)、5項(有線放送接続電話)、6項(短縮ダイヤル)、7項(キャッチホン・ディスプレイ)、8項(ナンバーアナウンス)、9項(でんわばん)、10項(トーキー案内)、11項(発着信専用)、13項(二重番号)、14項(トリオホン)、15項(なりわけサービス)、16項(話中調べ)、17項(空いたらお知らせ159)、18項(ナンバーお知らせ136)
  2. 代替サービスが欲しいもの:4項(支店代行電話)、12項(ノーリンギング通信)、
  3. サービス停止が止むを得ないもの:2項(ビル電話)

と思います。

根拠があるのかしら?今、サービスを受けている人は困るんじゃないの?

小野田君

はい、その根拠(理由)を示します。これはあくまで私の考えですが・・・・。

表2 「何とか我慢できる部類」のサービス
表2 「何とか我慢できる部類」のサービス

表3 代替サービスが欲しいもの
表3 代替サービスが欲しいもの

表4 サービス停止が止むを得ないもの
表4 サービス停止が止むを得ないもの

Pパパ

うーん、まあまあ妥当な考えだね。
時間がなくなったので今日はここまでだね。続きは次回頼むよ。

小野田君

はい、分りました。

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