IPよもやま話
IちゃんとPパパの会話が続きます。
今日は「モバイルセントレックス」の話です。
今日は「携帯電話が内線で使える“モバイルセントレックス”」について教えてくれるんだよね。
そうだね。
その前に,レガシーPBX(いままでのPBX)では、内線に「PHS電話機」が使えたことは知っているかい?
うそーっ!私、PHSを使ったことあるけど、会社では使えなかったわよ!
そうそう、PHSでも内線専用機で、外(公衆網)では使えない方式なんだ。
もっとも“ドッチーモ”などの「公衆兼用機」なら、外でも使えたがね。
それが、携帯電話そのものが内線で使えるようなシステムが「IP電話事業者」から提供され始めたんだよ。
そうなんだ。
でも、イメージがよく湧かないわ。ざっくり概要を教えて!
図を見てごらん。
内線(社員)に「携帯電話」を配布するんだね。
会社にいる場合(内線相互)も、外出や出張している人との通話(外線)も、携帯電話でできるんだよ。安価にね。
うわー、便利ねー。
それに「内線相互は無料」なんでしょうね。
いやいや、それが提供事業者によって、有料だったり無料だったりするし、使用する携帯電話も専用機だったり汎用機だったりしてね。
端末やシステム仕様も料金も、提供会社によって全く異なるんだよ。
あら、それは分かり難いわね。システムの特徴は何かしら?
提供会社の謳い文句は
(1)PBX不要
(2)標準電話機も不要
(3)配線工事も不要
(4)携帯電話と簡単な専用交換機があればいい
と言っているが、実際は「企業のPBXと連携し、標準電話機も使用する形」が多いね。
(図)モバイルセントレックスのシステムイメージ
つまり、簡単に言えば「携帯電話1社と契約して、その会社の携帯電話を内線にも、外に出たら普通の携帯電話にも使えるシステム」ってことね。
そうそう、上手く纏めたね。
システムの規模は、大規模対象で始まったが、小規模タイプも出てきて、ユーザーは
(1)レガシーPBXの内線PHS
(2)IP-PBXの内線PHS
(3)IPセントレックスの内線PHS
(4)モバイルセントレックスの携帯電話
(5)無線LAN収容のIP無線電話
など選択肢が増えて迷うくらいだね。
システムのイメージは分かったわ。
次回は、どんなキャリアがどんなシステムを提供しているのか、教えて欲しいな。
無線LAN収容の「無線IP電話」は、その次でいいわ。
ほほーっ!勉強熱心になったね。
では、次回、その話をしようね。