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Hitachi

IちゃんとPパパの会話が続きます。
今日は「IPセントレックス」の話です。

イラスト

Iちゃん

今日は「IPセントレックスとPBXとの兼合い」について教えてくれるんだよね。

Pパパ

そうだったね。その前に、最近のIPセントレックスの動向を話すとね、普及率が昨年の0.8%から3%*1に上がってきたものの、実は少しトーンダウンしているんだ。その理由は
(1)(前回話したが)経済性でメリットがあるのは「小規模と大規模」
(2)全て(機能や信頼度など)をIP事業者のサーバーに依存する
(3)既存の電話機をIP電話機に変えることへの抵抗(価格,使い勝手)
(4)機能と信頼度に不安
が上げられているんだ。

Iちゃん

そうなんだ。これから普及していくかどうかね。

Pパパ

そうだね。そして、今回のテーマのPBXとの兼合いだが、「IPセントレックスはPBXが不要になる」という謳い文句とは裏腹で、現状は「PBXを併用している企業が殆んど」なんだ。

Iちゃん

えーっ!それって何故なの?

Pパパ

それはね、
(1)アナログ標準電話機を使用(流用)したい
(2)高機能PBXは手放せない
(3)既存外線(番号も)着信用に使いたい
(4)システムの信頼度が高い
といったところがその理由だ。

Iちゃん

「なぜ、PBXを併用するのか」をもっと教えて!

Pパパ

図をみてごらん。かの「東京ガス殿」もこの形態が多いんだが「PBXが重要な位置」にいることが分かるだろう。そのポイントは
(1)今までの外線番号を使いたいことや、信頼度のことを考えて「外線着信」は、NTT回線でPBXに収容する
(2)発信系は「料金の安いIP回線」にする
(3)標準電話機や多機能電話機は,従来のものを流用し、運用性と経済性を保持する
といったところだね。

(図)IPセントレックスのシステムイメージ
概要図

Iちゃん

分かったわ。そのPBXは、簿価が残っていれば既設の流用、償却していれば「IP−PBXの採用」ってことになるのね。

Pパパ

そうだ、なかなか飲み込みが早くなったね。

Iちゃん

ホホホ!(自慢顔)。ところで、「携帯電話が内線で使える“モバイルセントレックス”」という新しいサービスが始まったと聞いたけど、これについても知りたいな。

Pパパ

わかった。
次回はそれにしよう。

*1
全調査数1312社に占める割合

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