IPよもやま話
I(愛)ちゃんとP(パパ)とO(小野田君)の会話が続きます。
今日は「飛行機の機内で使うWiFiの話」だったわよね。
今まで駄目だった気がするけど、良くなったのね。
うんうん。
最近、日本の航空会社は飛行機内でWiFiが使えるサービスを提供しているね。
愛ちゃんの言うとおり今までスマホやタブレットは飛行機のドアが閉まってからは使えないのが常識だったが、飛行機と衛星が通信することでインターネット接続が可能になったんだよ。
それにね、国土交通省が平成26年(2014年)9月1日から飛行機内で電子機器(パソコンや携帯電話等々)の常時使用を許可したことも、機内での接続サービス増加の背景にあるんだね。
図1 航空機内の電子機器使用
そうなんだ。
機内で携帯が使えるようになったんだ。
WiFiの話の前に、「電子機器の常時使用の公示」とやらについて教えてくれない?
お父さん、そうでしたね。
今までは
といったルールでしたよね。
これはこれでとても分かり易いルールでした。
そうだったね。
今までと改正された使用制限緩和の内容を分かり易くした国土交通省の資料があったので、それを基に作ったのが図2だ。
よく見てくれ給え。
図2 航空機内の電子機器の使用制限緩和(区分1(注1)の飛行機)
何か込み入っていて後でゆっくり見るけど、要点を教えて!
図3 許可の要点は4つ
はっはっは。
愛ちゃんは手を抜くことが上手いが、後で本当に良く見るんだぞ!
要点は4つある。
ってことだ。
図4 使用するには
「機内モードにする」ってことが大前提ね。
「機内モード」って何のこと?
「電波を送受信できない状態にするモード」のことだよ。
そうか!「じゃあ"機内モード"にすればOK」ってことね。
そうだ。ただね。見直しのあったこれからは「利用機器の電波発射の有無」に加え「航空機ごとに利用できる範囲が異なる」など、少々分かり難くなってはいるね。
えーっ。じゃあ乗った飛行機の航空会社が違うと使い方(運用)が違ってくるの?
そうだ。
今回の告示は、あくまで機内における電子機器利用の制限についての告示で、現実の運用は、航空会社の判断の下で行われるから、航空会社によって違ってくるんだよ。
使えるようになったといってもフルメニューではないんでしょう?
そうなんだ。
航空機のインターネットサービスは衛星を使った通信なので現時点ではまだ動画やクラウドストレージなどを使った大容量データのやりとりは難しくて、サイト閲覧やメールのやり取り、SNSのチェックなどは可能なんだね。
じゃあ、愛ちゃんの質問の「航空会社別のサービス内容」について話してあげよう。
それが、表1だ。
表1 航空機会社別電子機器利用状況 (2014年8月現在)
良く分りました。
飛行機内でスマホなどが使えるようになったので、どの飛行機でも、いつでも自由に使えると言うわけではないのね。
そうだ。
愛ちゃんはそそっかしいから充分注意することだね。
図5 愛ちゃん旅行でスマホ使用
分りました。
来月海外旅行をするけど充分注意するわ。
CAに事前確認するようにしたら間違いないわね。
そうだね。
そうした方がいいね。
復習してみるわ。
そうそう、そのとおり。
理解が早いね。
注意することがあるよ。
次回は私がテーマをリクエストしていいですか?
なんだね?
最近「携帯電話の世界で"5G"」というキーワードを聞きました。
このことを知りたいんですが・・・。
いいとも。
わがまま娘の要求だけ聞いていては「片手落ち」だからね。
しかし、これからは君たちも勉強して報告するようにならなくては駄目だね。
はい、心がけるようにします。