IPよもやま話
これから、いま話題の「IP電話」について、関連したお話を面白く展開していきます。親子のQ&Aの形で進めます。
子供は娘さんでI(愛)ちゃん、お父さんはP(パパ)としましょう。ご愛読をお願いいたします。
IP電話が普及してきたようだけど、NTTの加入電話からはかけられないの?
そうだよ。もう少し待つことになるね。
もう少しって?
そうだね、今年の秋(10月ごろ)からかかるようになるよ。なぜ、待たなければいけないのか聞きたい顔をしているね。説明しよう。IP電話はね、いままでの電話と違って、電話番号では相手につながらないし、音声信号もそのまま通って行かないんだ。メールと同じ「アドレス」で相手を指定するし、電話の音声信号は、インターネットなどのデータ通信と同じで、小さなパケット(小荷物)にしないと、通っていかないんだね。
だから何なの?
つまり、NTTの加入電話が、IP電話の番号(“050”で始まる11桁)をダイヤルすると、そのままでは駄目なので、 NTTは「電話番号をIPアドレスに変換」し「音声信号を宅急便の荷物ように“IPパケット”に変換」してから、IP電話会社に渡す必要があるということなんだ。図をみてくれないか。その仕組みが今までの電話交換機に無いので、プログラムを作って全国に7000局以上もある交換機に投入しなくてはならないのだよ。それが、去年の夏から始めて約1年かかるということです。わかったかな?
わかったわ。
「050」で始まる11桁って、 携帯の「090」と同じようなものね。
そうそう頭がいいね。
その050の番号の話は、次回、お話しよう。はい、今日はここまで!